「屋根の上の」の原作。今回初めて原文からの日本語訳。読む前は結構斜に構え「さあ、こい!」という感じで挑みましたが、感触違いました。
自家製の乳製品を行商して生活し家族を養う主人公。この人物に出来事が降りかかりますが、真摯で真面目で陽気な人生の関わり方に心打たれました。
例えば私を含め多くの人間が組織の歯車になるうえで、中にどす黒いあんこを隠した大福のように、会社を盾にズルく狡猾に生きてしまいがちです。サービスマンは「次」のことを気にし、相手も自分もより幸せになるように努めているように思いました。