有村安息日のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ1作目から楽しめた作品だった。
地の文も会話文も軽めだし、
いまどきな文体で読みやすい。
テンションもオバカなんだけど、
ウィリアムもジュリエットもみんな一生懸命まじめなのが
かわいらしくて、
馬鹿にできない、憎めない。
正直、この二人のもっと進展したところを観たかった・・・!!
けど、一巻からあんまりやりすぎちゃうと、
恋愛重視の感の強いこの作品じゃ、続かないよね。。。
カボチャのバルバロッサをとても美しいものとして表現しているんだけど
カボチャのフォルムが好きな私は少しツボ。
農業好きな女の子っていいね。
バルバロッさどんなのだろう。
観てみたい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ新婚ラブラブカップルの熱気にあてられて、「悪魔のような花婿」シリーズ2巻である本作を買った。悪魔伯爵ウィリアムと新妻ジュリエットのラブラブっぷりは前巻同様。
ウィリアムの弟ヴィヴィアンの兄大好きっぷりが可愛いw容姿端麗で優しく穏やか、領主内の娘にモテモテなのにひどいブラコンぶり(褒め言葉)。ある事情により兄の身代わりをすることになったヴィヴィアンは、兄に変装した自分の姿を鏡で見て「兄上……!」と薔薇色の頬を染める。側に本物の兄がいるのに、鏡の中の自分に向けて「はい、兄上」と返事をするところは声に出して笑った。
バジル家に集まった四海家当主達もいい感じ。美貌の衰えを見せない未亡人、快活な青年、可 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めは「何このバカップル……」と思ったが、次第にこのポジティブなバカップルぶりが心地よくなる。仲睦まじいのは好ましい。夫・ウィリアムも妻・ジュリエットも可愛い。
ウィリアムは有能、イケメン、思いやりがあり、人々に好かれていると欠点が見当たらない。くよくよ悩まない前向きな性格もよし。「~なのだ」という口調が可愛い。
ジュリエットは背が高いことがコンプレックスだが、優しく思いやりがあり、時に賢く初々しい。お嬢様口調が可愛らしさを演出し、ウィリアムの悪ふざけにぷんぷん怒る様などは、とても可愛らしい。
仲良い夫婦の犬も食わぬ痴話喧嘩と惚気ぶりを存分に味わえる。出会った時から両想いのイチャイチャ -
Posted by ブクログ
“帽子のつばを押さえ、キットは目元をくしゃっとさせて笑った。
「それよりおれは、早く変身して大人に戻ったウィリアムさまを見せてもらいたいんですけど。楽しみだなあ、おれより大きいウィリアムさまって想像がつかないですからね」
「私の変身か、よーし、見せてやろう。初めての者には楽しい見世物だぞ」
「一気に身体が大きくなるんですよね。いったいどんな感じなんですか?」
「魔法の煙がもくもく出てきて、ポンッ!と一瞬で大人になったり子どもになったりするのだ。種も仕掛けもない早変わりだからな、城の子どもたちには毎回大好評を博している」
「あっはっは、いい芸を身につけましたねえ、ウィリアムさま」
「芸ではない。 -
Posted by ブクログ
“「噂はあくまで噂にすぎないと、お父さまはおしゃていたわ。
国王に忠誠を誓い、税金や賦役の義務を滞りなくする悪魔などあるものか、バジル伯爵は悪魔などではないって。わたしはお父さまのお言葉を信じるわ」
それに、とジュリエットはうつむき、小さな声でいった。
「たとえ伯爵さまに多少の問題がおありでもかまわないのよ……難しいご事情を抱えたかたでなければ、わたしみたいな条件の悪い不吉な娘が妻にと望まれることもなかったのですもの」
「まあ、譲さま、不吉なんて、何をおっしゃるんですよ」
「いいのよ、ばあや、本当のことだもの。だって、わたしは……わたしは『十三番目のジュリア』なのですものね……」”
面白可笑 -
Posted by ブクログ
雑誌Cobaltに載った、一作目の表題作はとても面白いと思いました。
かわいらしい。コンプレックスのある主人公、ひとくせあるヒーローは主人公のことを心から愛し、そして二人が幸せになるための冒険。すばらしくまとまっていたと思います。
野菜をいつくしむほど心の優しい主人公、歌もよく出てきてとても牧歌的!?変わった魔女も面白いし、「むらむら」もくすっと笑えます。
最後の落ちはとっても爽快!カタルシスが得られます。すばらしい。
しかし、二作目はちょっと落ち着いちゃった感じで、むらむらしちゃうとのろいが発動するっていうのは面白いとは思いますが、誘拐事件とか別に面白くない。失速しちゃった感じ。あまあまで