永守重信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
60社以上のM&Aを成功させたカリスマ経営者。自身の経営哲学を簡潔にまとめた本で、無駄が一切ない。特にM&Aについて「67勝0敗」と言い切る経営者が日本にいることに驚いた。著者はラッキーを67回引いたのではない。入念な下調べを行い、独自の基準をクリアした企業とのM&Aの成功実績が67回もあるからこそ、彼の視点には再現性がある。細部にこだわり、数字と基本を重視する姿勢には、やはりそうかと深く頷く。本書を読み、著者は命を燃やしながら仕事を突き詰めているという迫力を感じた。人生を賭けて夢中になれる「経営」。それを楽しいと言える著者のパワフルさに終始圧倒された。
以下、本書より抜粋。
「運は努力が呼び込むのだ。これ以上やれることはない、というところまで努力を極めて、初めて運が近づいてくるのである。」
「リスク分散。一社の取引は二割以下に。それを超えそうになれば、マーケティングを強化して全体の売り上げを伸ばすようにした。日頃からのリスク管理を怠らないことが何よりも重要だ。」
「株主総会では私が企業戦略を含めて全部自分の言葉で話すようにした。経営トップこそ会社のすべてを把握し、何を聞かれても自らの言葉で答えるべきであろう。大切なのは経営者が正々堂々と質問を受け、逃げるような姿勢を決して見せないことだ。株主と正面から向き合い、信頼を得ることができれば、長期のファンの育成につながり、株主の裾野も広がる。」
「M&Aで重視するのはEBITDA (Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amorization) 倍率という指標だ。税引き前利益に支払い利息や減価償却費などを加えた金額 (EBITDA) と買収額を比較する。買収額がEBITDAの10倍を超えるものには手を出さないと決めている。」 -
Posted by ブクログ
タイトルが自己啓発本のようだが、自伝的な本なので面白かった。自身の仕事哲学をシンプルで魅力的な言葉で表現することに長けており、参考になった。私と筆者は60歳差近くの差があり、そのまま取り入れられない話も多いものの、仕事信条の作り方、語り方が勉強になった。その仕事哲学の研ぎ澄まされ方はさながら一流研究者の作るコンセプトワードのようである。そのため、素直に共感できないとしても、仕事信条の抽象化の仕方が参考になる。「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」というフレーズには感心した。語呂もいいし、覚えやすい。何より、仕事ができる人の行動法則が詰まっているように思う。
経験や思考哲学がユニークなので、経営者に多くのファンがいるのもうなづける。「飯が早いやつほど仕事はできる」という論には笑ったが、確かにそうかもしれない、とも思った。
「困難は必ず乗り越えられる」という信念を熱く説いている。一見、根性論のようだが、仕事をする上では、建設的な信条であるな、とも思った。仕事をしていて、難しい課題に直面したとしても、その課題を解くことで大きな利益が得られるなら、逃げずに取り組む価値がある。そういう場面は多い。であるならば、最初から「困難は必ず乗り越えられる」という信念を持っているほうがスマートだな、とも思った。 -
Posted by ブクログ
実直に努力し続けた人という一言に尽きます。
なんといっても心が思ったのは不況時に従業員の賃金カットを行ったことです。これを行った時には批判もきただろうし、社員からも批判の声があったと思います。しかし、そのピンチをチャンスに変えて、利子付き、つまり色をつけてボーナスで返済することができたということは社員がこの会社を愛するという気持ちが徹底されている証拠なのだと感じました。
今の時代では仕事に夢中になりすぎる人は変人扱いされますが、それは無視しておけばいいのです。
自分が夢中になってどこまで勝負できるかのみを考えていけば自ずと道が拓けると思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事で成功を掴む為の著者の考え方がまとめられている。
個人的に心に残ったのは下記言葉。意識する事で成長に繋がる考え方や心に刺さる言葉がいくつもあった。
・血の滲むような努力を、続けてきた者だけが運を呼び寄せる
・闘争心を糧にして、見返してやろうと努力する者が成長する
・苦しみや苦境には飛び込むことで、その後の人生は大きく変わる
・失敗を多くすること
→学ぶのは失敗から
・どんな困難に直面しようとも、それを「自分ごと」として受け止めて、対処していく
→人は強さを身につけ、人間的にも成長する
→原因は自分にあると考えてみる
・社会や企業が求めているもの
→自らの力で課題を見つけ、解決の道筋を探り
それを実践する力
・仕事も人生も、
→「これだけは成し遂げるという"気概"を持って」日々生きていく -
Posted by ブクログ
取引金融機関から会社に贈られてきた書籍です。
日本電産・永守会長の経営本。
読んでみたら、京都銀行べた褒めでそりゃ配るわと納得(笑)
今でこそメインバンクは都市銀だそうですが、京都銀行は今でも「心のメインバンク」だそうです、ジャイアンみたい。
そうは言いつつ、結局は担当者によって当たりはずれがあること、厳しいことを言われても金融機関を納得させ通した融資の方が成功していることなど、様々な経験からの話は読みやすく面白いです。
取引先の見極は、新規であれば担当と共に永守さん自身が同行し確認していたそう。
営業には朝10時アポ訪問をして、前日の灰皿がそのままの会社とは取引しないよう厳命したり、割れた窓ガラスがテープで補強したままだったりクモの巣が張ってるような会社も、経営状態が悪いか心に余裕がないので要注意と、目に見えるささいなことから信用を見極める必要性を唱えます。
さらにメーカーならではありますが、技術があっても消えていく多くの会社に対し『技術屋というものはたいてい、数字に弱く文章もヘタ、おまけに頭を下げるのが嫌いである。』とバッサリ。
これについては、大いに同意です。
若干の泥臭いところはありますが参考になることが多いです。
取引先がこの本を読んでいれば、見極められる立場として気を付けなければならないポイントも分かるともいえます。
特に京都銀行、あそのこ行員はきっと読んでいる(笑)
経営者でなくとも参考になると思います。