北川達夫のレビュー一覧
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本書の内容を再考した。
なぜ欧米と違うことを劣等感に結びつけてしまうのか。
「人間は他者との価値観の違いを感じ取った時、優劣感や劣等感を結びつけて考えてしまう」(P245)
以上の内容に大変納得した。なるほど、優劣をつけた方がやりやすいからだろう。
特にアジアより欧米と考える劣等感のかたまりの...続きを読むPosted by ブクログ -
意見は個人の解釈に過ぎない。意見は個人の価値観を基にした主張だ。建設的な話し合いに必要なのは、意見の根拠だ。根拠とは誰にでも検証可能な情報のこと。
主張 意見そのもの
価値 主張のもとになる判断基準。ものごとの優先順位。
信念 主張と価値をつなぎ合わせる考え方・論理展開
どんなときも「なぜ?」を...続きを読むPosted by ブクログ -
著者のコミュニケーション論はいつも新しい視点を与えてくれる。
価値観を共有できていない相手だからこそ、"対話"が必要になるのだ。そして対話には精神的タフネスさが必要になるのだ。
著者の本を読むと、他者とコミュニケートすることの勇気がもらえる。Posted by ブクログ -
『自分の知識、経験、価値観にはまったく存在しない「何か」に触れたとき、人は「わからない」と言う』 『丸い穴には丸いボールしか入らない』などなど、アッ、だからあの時ダメだったんだと、過去のコミュニケーション失敗場面が脳裏を過ぎりました。英語を話せる人も話せない人にも今後はとても重要なスキルになっていく...続きを読むPosted by ブクログ
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フィンランドの大使をしていた経験から、価値観を共有できない相手とのコミニュケーション=対話について詳細に教えてくれる。
これまで、価値観を共有できない相手とはコミュニケーションが取れないのではないかと考えていたのだが、
相手には相手の価値観があるという大前提から開始せよと筆者は言う。
確かにお互いの...続きを読むPosted by ブクログ -
奥深い対話論。
小手先だけのテクニックが書かれているんだろうな、と予想しながら読み始めてみると全然違いました。
まず、1冊を通して完全に「対話」に対してどう向き合うかについて書かれています。交渉術などを期待していると少しガッカリするかもしれません。
日本の国民性と海外を比べた時の対話の比較などにつ...続きを読むPosted by ブクログ -
非常に実用的な本だった。
価値観を共有してない相手と対話し問題解決をはかる方法を学べた。
おぼろげにこうするべきかなあと思っていたことをはっきりした形で示してくれたように思った。Posted by ブクログ -
ある方が推薦されていたので読んでみました
すごく自分の感性にぴったりくる内容で読みやすかったですし、とても参考になりました
本のタイトルからすると、「自分の苦手なタイプの人と話す」ということを想定しているのかなと思いましたが、単にそれだけの話ではなかったです
多種多様な価値観を持つようになって...続きを読むPosted by ブクログ -
社会で必要とされる能力を身につけるのであれば、不要なことを切る勇気を持たなければならない。
教育は個人のためのものであるならば、序列付けは不要で、平均点は言わずもがなである。
Learning to Learnは能力と意欲の2つの統合体で、特に日本は意欲の面を大事に育てなければならない。
試験や日々...続きを読むPosted by ブクログ -
このひと頭いいな。学者さんってわけではないけど、コミュニケーションのすごく深いところをわかりやすくまとめている。
人間はわかりあえないからこそ、やぼなコミュニケーションに時間をかけていく。その姿勢は変わらず、安心。
「わかりあえる世界」の話は、うんうん頷きながら読んだ。人付き合い、がんばらへんとなぁ...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルと内容がちょっと違うかもしれない。
よく考えると当たり前なんだろうけど、とても参考になるコミュニケーションの心構えが多く書かれていたので、自分にはとてもよかった。
分かりえないのが当たり前。だから話をする。
この言い方では伝わらなかっただけで、ではどうすれば伝わるのか、を考える。
人は自分...続きを読むPosted by ブクログ -
経済誌の連載記事を書籍化。
あとがきはない。
相手のことはわからないという大原則のもと、
対話力入門は人間の防衛本能闘争本能を感情のものと説明し
さらに発展していく。Posted by ブクログ -
同じ言葉の意味の「幅」が対話を阻害する大きな要因に。
自分と相手の目の前に存在しているものだからといって、相手にとっても「存在」しているかどうかはわからない。
自分と相手が同じ言葉を使っているからといって、その意味の「幅」が同じかどうかわからない。
わかりあえない状況を見いだして、実感することが対話...続きを読むPosted by ブクログ -
学生時代、週刊東洋経済で一番好きだった北川氏のコラムを書籍化したもの。
小さい頃から、何となく日本人的な慣習や常識に違和感を感じていて、そのモヤモヤの正体とそれに対するあるべき姿勢を明示してくれたコラム。初めて読んだ時の衝撃は今でも忘れない。
ただ、技術というよりは姿勢や意識の問題で、「じゃあ日...続きを読むPosted by ブクログ -
日本での「空気を読む」が通じない外国。違うことが当たり前の世界の中で言わなければ伝わらないことやそれをどう伝えるのか、基本的な事だけど読んでおいて為になる本。特に
若者にオススメ。簡潔で誰にでも読みやすかったです。Posted by ブクログ -
フィンランドの教育法や、コミュニケーションに詳しい北川さんの本。
個人的にはエンパシーという概念に関心がある。
ただ結局、自分の経験を積まないと、実感として分からないなぁ。Posted by ブクログ -
著者は元外務省在フィンランド日本国大使館員。この本で伝えたい事は、「初対面の人、よく知らない人、あまり親しくない人-。こういった未知の人、つまり自分にとって分からない人と快適にコミュニケーションを取る技術」である。(まえがきより)
(分かりやすく)
人は分かり合えないという前提に立ち、自分がどう言...続きを読むPosted by ブクログ -
フィンランドメッソッドを使った伝える力に興味があったので、この本を手に取りました。
しかし、フィンランドメッソッドについてあまり触れられてませんでした。
著者は外交官を経験しており、そこで培った「グローバルコミュニケーション」の考え方を中心に書いていると感じました。(世界に通用するコミュをするには、...続きを読むPosted by ブクログ