佐瀬奈緒美のレビュー一覧

  • 古代ローマ帝国 1万5000キロの旅

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    ネタバレ

    この本は文句なしにすごく面白かった!トラヤヌス帝時代のローマ帝国にて一枚の硬貨が人の手から手へと渡って「旅行」する様子を小説風に追いながら、当時の風俗や法制度、人々の生活などをつぶさに観察していく。国境の要塞、船旅、首都ローマのにぎわい、国際色豊かな植民市、戦争や戦車競技、産業、商業、奴隷労働、食事、ロマンス…。話題は尽きない。そして何より文章がうまいのだ。スリル満点の戦車レースや戦闘の部分は思わず手に汗握って読みふけってしまったし、男と女の出会いにはどきどきするし、当時の様々なお土産品の解説なんかは想像が膨らんで実際に手に取ってみたくなる。
    発掘調査や碑文などの膨大な研究結果をこのような読み

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    2024年09月10日
  • 古代ローマ帝国 1万5000キロの旅

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    読み始めるまでに大分時間がかかってしまいましたが、読み始めると写実的で生き生きとした描写にどんどん引き込まれて、最後の最後まで夢中になって読んだ良書です。お陰でトラヤヌス帝時代の文化風俗をより具体的にイメージできるようになったと思います。

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    2013年12月09日
  • 古代ローマ帝国 1万5000キロの旅

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    ローマ帝国の統治領土が最大となったトライヤヌス帝の時代を題材に当時の人々の慣習や文化、地域性などを描いた1冊。ストーリー自体は創作だが、1枚の硬貨が、人々の経済活動を通して帝国内を渡り歩くという発想は着眼点として面白く、それぞれのエピソードをうまく引き立てているように思う。事前に塩野七生さんの本などで時代背景を仕込んでから読むと、より面白い本になるように思う。

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    2013年07月16日
  • 古代ローマ人の愛と性 官能の帝都を生きる民衆たち

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    なかなか興味深く、単純に面白かった。もちろん社会的な違いはあるにせよ、根本的に人間って昔から変わらないんだなあ、と。今みたいにいろんな娯楽や情報がない分(そして寿命!)、性に素直なのかな。男性と女性、高位階級と下層階級の違いは酷いけど。

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    2015年11月13日
  • 古代ローマ人の愛と性 官能の帝都を生きる民衆たち

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    ネタバレ

    古代ローマ人の生き生きとした描写を用いて描かれたシリーズの一冊。

    高く評価する点が3つ、一つだけ低く評価する点が1つあるため、星4つとした。

    高く評価するのは、次の点。
    1.オウィディウスの『恋愛指南』など、当時の道徳教訓詩をパロディ展開した作品からも史料を引いているが、全体としては信頼のおける史料だ、と思われる点。
    2.貴族や中流階級だけにとどまらず、貧困層の事なども調べて書いてある点。
    3.当時の社会、文化における価値観を紹介し、一方で『現代の道徳』による価値判断をさしはさまないよう気をつけて書いてある点。

    一つだけ低く評価する点については、紹介前に前提となる筆写の事情がある。
    まず

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    2014年08月14日
  • 古代ローマ帝国 1万5000キロの旅

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    前作の24時間が楽しかったので購入しました。大正解でした。とても読みやすいので古代ローマに興味のある方は是非よんでみたらいいとおもいます。専門家ではないので難しい専門用語とかがないのがいいですね。自分もその場にいるようなきがします。

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    2013年06月21日
  • 古代ローマ人の愛と性 官能の帝都を生きる民衆たち

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     ローマ人の日常での性がどのようなものだったのかを、物語のように解説した本。現代とは少し違った感覚で、愛と性を精一杯楽しもうとしていたというローマ時代の姿が描かれていた。

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    2024年06月10日
  • 古代ローマ帝国 1万5000キロの旅

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    ローマ     ―すべてが始まる場所

    ロンドン    ―ローマ人が考案した都市

    パリ      ―ポンペイよりも小さな町だった頃
    
トリーア    ―神酒を作る

    ライン川を越えて―蛮族との戦い
    
ミラノ     ―女性解放
レッジョ・エミリア―古代のジョーク

    リミニ     ―外科手術
    
テヴェレ川   ―水に運ばれてローマへ
    ローマ     ―世界の中心
    大競技場キルクス・マクシマム―『ベン・ハー』の謎
    オスティア   ―多言語が入り乱れる「バベルの塔」
    スペイン    ―ローマ帝国の金
    プロヴァンス  ―馬車への襲撃
    バイア     ―贅沢で淫蕩な都市
    地中海     ―航海という

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    2013年11月05日