弐藤水流のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他の人の評価は低いみたい?だけど、サイコーに面白かった!
過失で人を殺めた主人公。
その被害者を更生させようとしていた定年間近の巡査。
その主人公に瓜二つの殉職した刑事の妻と、慕っていた後輩。
さらに、その男を嫌っていた管理官。
複雑な人間関係に、まるで関係なく思えた事件が絡み合い、
怒濤のようにストーリーは進む。
横で綾をなす殺人事件も、切なくて響く。
もしかしたらご都合主義的な事件の並びとのそしりもあろうが、
それをすべてよしとしたいくらい、登場人物の一人一人が切なく丁寧に描かれている。
好きな作品。
1巻しか買っていなかったので、帰りに本屋に直行。
そして次もまた、止まらない -
Posted by ブクログ
はー、読み終わった!
今まで散りばめられてきた登場人物達がわらわらと集まってくる。
あ、ここで?そういうことか???
サイドでも丁寧に書かれてきた人物ばかりだったから、
登場したときになんだか懐かしいくらいの盛りだくさんさ。
そして、丁寧に拾い上げられるエピソードたちに思わずほくほく。
ちなみに一番嬉しかったのは、警視のエピソード。
気になっていたんだよね。
きっと作者もそうだったんじゃないだろうか。
ほっと気持ちが温かくなった。
本当はハッピーエンドだったらもっと良かったんだけど。
そして、すべてを通してこのシリーズの最大の?特色と言ってもいい、
ザッピングばりの視点の交錯は、今回 -
Posted by ブクログ
いいねいいね!!
読み終わって本当に、「驚愕!」
そっちかい!という驚き。
今までかなりシンパシーを感じつつ見ていた登場人物が、
あまりにあっけなく舞台から降りてしまったのは切なかった。
その部分だけは、あぁ、なんとか救ってほしかった、けれど。
サイドストーリーがきちっと畳み込まれるように収束する、
その技はさすが。
ご都合主義とたたく向きの書評は多いようだが、
あんた、つい数年前に流行った24のご都合主義を
エンターテインメントというのであれば、
こんくらい目をつぶんなさいよ。
と、あたしなら言いたい。
いつになったら終わるの、この作品?
結末が知りたい、でも、読み続けたい! -
Posted by ブクログ
う~ん,プロットはよく出来ているが,田舎町の苛めの構造がおぞましい~大塚の公園に右手首を切断された絞殺死体が発見され,子どもの「どこ行く」の図がチョークで描かれていた。担当したのは祖父江。ナイスミドルだと思っている。第二の殺人は大阪で毛髪と頭皮が剥がされていた。被害者は42歳で山形の小学校時代の同級生で,いじめっ子グループにいたと知れ,苛めを止めようとしていたヤスオが警察に出向き,犯人は苛められっ子の梅田豊丸ではないかと推測を告げた。第3の被害者の予告から次はもう一人のいじめっ子で今はホラー小説家だと判断したが,推測は外れて引退した担任教師が両目を剔られていた。トヨマルの足取りは掴めないまま,