スティーヴン・ダブナーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
#0ベース思考
経済学者のスティーブン・レヴィット 氏、ジャーナリストのスティーブン・ダブナー 氏の著書です。
本書の内容は、以下のようになります。
著者の主張は、基本的に以下の立場に立っています。
①現代生活はインセンティブの上に成り立っている
②何をどうやって測定すべきかわかれば、世界は複雑でなくなる
要は、「経済学的」に分析しているということになります。
バイアスをゼロにしてゼロベースで考えれば合理的な判断を下せるが、人は必ずしも合理的な判断をしません。
自分の利益を優先したり、道徳が判断を狂わせたりといったことが要因です。
「知らない」と認めなかったり、問題を正しく設定できていなかったり、要因を原因までさかのぼれていないことも多々あります。
対応策としては、小さく単純に考える方法があります。
また、人間はインセンティブで動くものだという認識も大事です。
本当に有効なインセンティブを考えるのは難しいですが、相手を注意深く観察することで知ることも可能です。
嘘をつく人は、正直な人と違うインセンティブに反応するので、それを利用した対応策もとれます。
人を説得するには正面から言うより、そっと示した方が有効です。
良い、悪いを言わないことも大事です。
人は「やめる」決断も苦手です。
失敗を認める、サンクコスト、機会費用などの影響ですが、やめるメリットは大きいです。
実際に著者たちは、夢を捨て、夢のような仕事もやめることで幸せになったそうです。
【本書で学べること・考えること】
・ゼロベースで考えることの難しさ
・「知らない」と言うことの難しさ
・適切な問題設定の難しさ
・原因までさかのぼることの難しさ
・小さく、単純に考えるメリット
・インセンティブの効果
・インセンティブを考える時の注意点
・インセンティブ+ゲーム理論の活用方法
・説得する際の注意点
・止められない理由
・止めることのメリット
読んでみての感想です。
本書に出てくる例題に興味深いものが多かったです。
・PKをける場合の成功率
・胃潰瘍とピロリ菌
・学力アップとメガネの関係
・インセンティブの悪用例
・詐欺メールの大げさな内容の理由
・人生の選択をコイン投げで決める 等
特に詐欺メールの例は興味深かったです。
私も多くの迷惑メールが来ますが、
こんなとんでもないメール内容に引っ掛かる人がいるのか?
と思ってましたが、詐欺師のコスト削減案だったんですね。
たしかにやり取りが必要なタイプはとんでもない内容で、フィッシング型は本物っぽくなっていますね。
これもコストの差で説明が可能です。
自分の行動も思い返してみると合理的でないことが多々あったと思います。
少しでもクールに賢く判断できるようになりたいです。 -
Posted by ブクログ
ベースとなる主張は、「直感」や「主義主張」ではなく、データなどの事実に基づいて考えるべきというもの。こうしたバイアスにより、本来の問いに行き着けてないというのが著者の主張である。
そうした観点から事例を取り上げて、自らの主張をサポートさせている。
特に、考えるべき問題がちゃんと設定されずに、課題が解決していないことを指摘している。
目次に著者の主張がほぼ要約されており、そこから本の中身が大体わかる。
特に目を引いたのは、ザッポスの人事採用方法である。本来考えるべき機会費用を人事に反映されているが、一般的な基準や考え方の企業ではまねできないように思う。
全体的には読みやすく、参考になる点も多々あるように思う。