みのるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今風に解釈した『芸術家列伝』(神のごときミケランジェロ)
現代の尺度で絵画や彫刻のスケールを解説してくれたり、現代語で茶々を入れたりしてくれて面白い。
ミケランジェロの破天荒ぶりが。
読んでいて精神障害(何とは言えないが)傾向があったのかな……と思ったりもする。
他、どうしても外せないレオナルドやラファエルら、癖のあるルネサンスの芸術家たちの面々も面白い。
タイプの違う天才が3人も同時期に現れたルネサンスのイタリアのエネルギッシュさに思いを馳せる。
史実を踏まえ、面白く噛み砕いて、楽しいフィクションとして再構成した作者の手腕に脱帽。
最終ページの参考文献の本の多さ、その勤勉な姿勢に拍手。 -
Posted by ブクログ
読めば、この『神のごときミケランジェロさん』が現在進行形で注目を集め、人気が爆発的に上昇している理由が理解できるだろう。むしろ、この作品が好いモノとして評価されなかったら、他の読み手の漫画の善し悪しを見抜く感性を疑ってしまうトコだ
内容は、帯にもある通り、アートコメディ。節操なしな私はともかくとして、穂積先生の『さよならソルシェ』が大好きでしょうがない人は、もしかすると、「天才芸術家の一角を馬鹿にしているのか!?」と怒りだしかねないかも知れんが、それほどまでに面白い
笑える一方で、「へぇ、そうだったんだ」と知識欲を満たしてくれるストーリーでもある。それなりには生きているので、当然、私とてミケラ -
Posted by ブクログ
題材は面白いのに、見せ方がもったいない漫画(´‐`;)
帯のあおりだとミケランジェロさんがひたすら奇人っぽいですが、実際読み進めると、芸術家としてのこだわりが強いだけで、主義主張は至極真っ当。コミュ障でも何でもないし…
「時の教皇や権力者に屈しない」っていうのも大きなテーマだったかと思いますが、教皇がギャギャアうるさいギャグちっくな爺として描かれてるので、これにミケランジェロが意見したところで、そのガチなヤバさとか異質さっていうのがいまいちわかりづらい…?
てゆうか弟子も貴族も教皇もみんなギャーギャー言いたい放題言ってるので、特別ミケランジェロが変わり者にはみえなかったな…
なんというか