NHK「女性の貧困」取材班のレビュー一覧

  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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     思わず泣いてしまった。"予期せぬ妊娠"で出産を選択した女性達の様々なエピソードを聞いて、心が痛み、久々に本という媒体で心がえぐられる感覚があった。読んでてかなりしんどかった。話作ってない?って何度か思いもした。だが、ノンフィクションなのだ。

     衝撃だらけの内容だったが、その中でも強烈に心に刺さったこと。それは、貧困女子が最後に行き着く「性風俗店」のビジネス形態だった。会社が託児所と連携し、お子を預けることができる。そして住む寮も用意してくれる。おまけに副業まで紹介してくれる。貧困シングルマザーにとっては願ってもない話だ。国ではなく、性風俗業界が貧困女子を守っていた。

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    2023年09月23日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    女子のオシャレは我慢である。

    寒くてもミニスカートを履き、肩を露出させた薄着で街を闊歩する。それが女子力の高い子。
    残念ながら私は女子力皆無、おかん力高めなので、制服のスカートの下にジャージを履くJ Kだった。
    女子力が高いから、貧困だって隠せる。そういうことなんだろうかと思った。

    キャバクラのオーナーが日本の未来を憂いているのには、やや矛盾を感じたものの、この本の中で一番ハッとさせられた部分だった。
    この国の未来は暗い…

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    2018年03月31日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    副題の通り。新たな連鎖の衝撃!

    母子家庭+生活保護から自分を大学にまでやってくれた母はなんと力強い存在であった事だろうか。
    新年を迎えたら、ぜひお年玉をせびって感謝を表現しようw

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    2016年12月31日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    「女性を取り巻く状況の変化があるにもかかわらず、企業で働く親や夫といった『男性による扶養』が前提とされ、女性が『個』として生きていく、支えられていく仕組みが不十分である現状を見ていると、女性の貧困という問題は、“見えづらい”のではなく“みえないようにしてきた”のではないかとさえ思えてくる」(p219)

    この取材班のコトバどおりで、まさにここに女性の貧困問題が集約されていることが、本書を読む中でひしひしと伝わってきた。

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    2015年02月15日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    少し前の本ですが、元になった番組シリーズも観ていたので「あ、あの話だ」と気づくことも多かったです。
    何年かたってもかなり鮮明に番組内容を覚えているということは、それだけショックを受けたということなんだと思います。

    数年たったいま、事態は上向きになるどころかコロナ禍でさらにしんどい状況になっていると感じます。
    女性であることで就職差別も受けた世代だし、職場での評価や給与面で理不尽な扱いをうけた経験があるがゆえに、今は自分がその渦中になくてもそのことを「良かった」とは素直に思えずにいます。
    女性が活躍する社会、って言葉だけはキラキラして持て囃されてるけど、具体的にはなんなんでしょうね。
    そんなこ

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    2022年05月28日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    貧困と言う問題は、今の時代におこったわけではない。
    このレポートの切り口は、シャープである。
    年収 200万円という 女子の貧困世帯の実態。
    シングルマザー、離婚、夫の死亡、母親の病気。
    様々な形で、貧困が引き起こされる。
    『連鎖する貧困』という言葉が 衝撃を与える。

    ネットカフェで、生活する 母親と子供二人。
    不思議な 生活だ。よく考えると 18万円にもなる。
    それならば、アパートを借りることもできると単純に
    考えるのだが、生活を確固たるものにしようとしない。

    愛媛県の大学生で、東京に出稼ぎする女子。
    自分で、学費を稼ぎだすと言う意気込みはすごい。

    大学を卒業したけれど、アルバイトの職

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    2017年08月03日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    ネタバレ

    今日も3歳の次女の顔にやけどを負わせ、死なせた実母、内縁の夫の事件が起きた。しわ寄せは子どもにくるのだ。ほんと、妊娠させた男や離婚した男が養育費も払わないのは腹が立つ。どうして母親だけが責められるのだ。寮から託児所から備えてる風俗産業があり、公的支援は全く負けているというのが印象的。正直、公が仕事を与えることはできないと思う。つくづく自分は恵まれていると思う。最後のネットカフェに母と19歳、14歳の娘がそれぞれの部屋で暮らしているというのは本当に衝撃的だった。まとまった資金がないことがどんなに不便というか、苦労することか。

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    2016年01月11日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    クローズアップ現代の再放送を見たのかな?
    インパクトの強い特集でした。

    それ以外の話も入っております。

    NHK取材班が作っている話なので、国に思うこととかをきちんと取材していますが、やはり前回紹介した「出会い系のシングルマザーたち」の方は、もはや国のことなんて眼中にないというか、シビアな世界だと思います。

    こちらの本が、風俗店への取材だとすると、「出会い系~」では、もはや風俗店という組織で働けるのも選ばれた女性である、という事実が述べられています。

    ですので、私こちらを後に読んだのですが、こちらを先に読んでから「出会い系の~」へと読み進むことをお勧めします。

    冒頭、

    「高学歴の女性

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    2015年12月28日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    ネタバレ

    2015年の18冊目です。

    「女性たちの貧困 “新たな連鎖"の衝撃」
    これは、NHK クローズアップ現代で、取り上げられてテーマについて、取材した内容をまとめたものです。
    以前番組を見たことがあり、改めて読んでみてその記憶が蘇りました。
    女性たちの貧困は、パートナーである男性を何らかの理由で失ったことに起因することが多いように思えます。
    離婚等によるシングルマザーが、貧困に陥るケースが紹介されていました。

    一方で、彼女たちのセーフティーネットが風俗産業という実態も驚きでした。仕事をするために、公的支援を使って子供を預けるためには多くの手続きを経なければできないし、必ずしもうまくい

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    2015年06月21日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    若い女性の間で深刻化する貧困の実態を取材して話題となったNHK「クローズアップ現代」に基づいたノンフィクション。奨学金で大学に入るが、正社員になることができず、奨学金の返済が重くのしかかる。「託児所完備」をうたう風俗業界が、シングルマザーの受け皿になっている現実。幼少期からきちんとした養育を受けずに育ち、早く自分の家庭・子どもが欲しいと若くして妊娠・出産するも、育児が思い通りにいくわけもなく、子どもをネグレクト状態にしてしまう人。ネットカフェに2年以上住んでいるという19歳女性を取材したところ、母も妹も同じネットカフェに住んでいたという話には仰天した。非正規雇用の若年女性の八割が「困窮」(年収

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    2015年04月18日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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     女性たちへの取材で明らかにされる「貧困」は衝撃的。特に母子家庭の貧困は、最近はメディアでもよく報道されるようになってきたが、その「連鎖」については危機的とも言える状況が報告される。子どもの6人に一人が相対的貧困状態にあり、その割合は先進国では最悪なレベルであること、働く単身女性の3人に一人が年収114万円未満だと言われていること。その具体的状況を報告する。統計数字ではない、一人ひとりの生活が凄まじい。

     この本には、「解決策」は触れられていない。しかし、いろいろ考えさせられる。

     機会の平等がないこと、最低限度の文化的生活を送れているとは決して言いがたいこと、これは憲法違反でさえある、と

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    2015年04月14日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    テレビ版で見た。本当にこんな社会のあらゆるセーフティネットから零れ落ちることってあるんだ。と驚かされるが、統計から読んでも実態として当然の帰結としてnの貧困の連鎖、そして生活能力が低い子供たちが増えることは将来の社会保障の弱体化にもつながることである。。一人一人の個人の頑張りだけにすべてを委ねているだけでは最早問題解決は難しいところまで来ているのではないだろうかと感じた。

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    2015年04月05日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    貧困連鎖、シンマ・非正規は困窮し易い&抜け出せないという問題提起が主。自分の知っているシンマは養育費&国の手当貰って超余裕(※実際養育費が支払われるシンマ割合は20%)、非正規は裕福実家暮らしや円満既婚者ばかりでギャップを感じた。貧困率にスポットをあてる際この層まで低所得層に含むのは疑問。中絶不可月齢で妊娠発覚(性暴力や風俗含)→NPOで出産→即養子のケースが年間数百件と有りそうな事が最も衝撃的だった。背景含め世間はもっと知るべきでは。連鎖絶ちにあたり保育福祉職を選ぶ女性の多さには、いやググれよと思った。

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    2021年12月13日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    NHKの特集番組をまとめたもの。個別の事例を掘り下げて取材しているのはよいが、問題提起で終わっている。それはそれで現実を知る意味ではよい。

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    2019年06月27日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    女性活用と頻繁に発言している政治家たちに読んでもらいたい。というより、危機感を抱いている。
    父を見ていて結婚というのは女を家政婦として無料で働かせて、「養ってやってるくせに」というしばりつける制度だと思うようになってもう良い年に。
    しかし一人で生きて行くには賃金が…。というより非正規ばかりで…。
    安定している人も他人事ではない。

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    2016年08月02日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    2016.02.08

    どの女性のエピソードも、読んでて胸が苦しくなるものばかりでした。
    『貧困』『貧乏』は、自己責任というイメージはいったいどこから、誰が言っているんだろうと思うくらい、この本に出てくる女性は、頑張りすぎるほど頑張って生きていると思います。

    私も働いても働いても昇給も昇格もない会社に勤めていました。正社員ではあるものの年収は250万円以下。それでも、ハローワークや新聞広告に出てる求人から比べると良い給料。
    このまま働いていても未来が見えないと思い、退職して今の職に付けましたが、退職後、職が見つかっていなければ非正規で働く羽目になり、上昇できず貧困まっしぐらだったはず。

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    2016年02月09日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    NHKの「クローズアップ現代」で特集された『女性の貧困』をテーマにした番組を書籍化したもの。若年層の所得が年々減少し、将来に希望が見いだせない若者が増えている。そんな近年の社会情勢の中、日々の生活すら儘ならない困窮した女性たちが居ることは明確で、明日は我が身的な気持ちで手に取った。
    例に挙がっているのは「奨学金の返済に追われるOL」を始めに、「親の育児放棄をきっかけに中学生の頃から家庭を支えることになったOL」「キャバクラで働きつつ高卒認定を目指すシングルマザー」「父親が分からない子供を妊娠し母性を感じない女性」など、自身の親やパートナーに問題を抱えている女性が主となっている。そのセーフティー

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    2017年08月03日
  • 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

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    日本の女性の貧困の実態が信じがたい内容で記載された力作。
    こういう作品をつくれるNHKの報道としてのすごさを感じる。

    日本において子供の貧困率は16%(6人に一人)。一人親世帯の貧困率は54%。先進国でいずれも最悪レベル。
    また20歳から64歳の働く世代である単身女性の貧困は3人に一人にのぼる。
    さらに非正規雇用で年収200万円以下の若年女性(15-34歳)は300万人にのぼる。ちなみに雇用者全体の非正規雇用率は38%..
    数字上でも深刻だけど丹念な取材から悲惨さの実態が浮かび上がる。
    巻末の国谷キャスターの「人生のスタートで夢や希望が奪われる社会とは」というコメントにすべてがある。十代の後

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    2015年04月03日