森岡孝二のレビュー一覧

  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件

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     若者の労働問題に提言をしていることで有名な著者による本。「はじめに」で書かれているように、大学生の就職問題を取り扱っているが、就職環境の厳しさおよび実情を知るという意味では、全ての世代の人が読むべきだと思う。

    一章
     紙面でよく語られている、大学生の就活の流れに焦点を当てた章。
     「人より出遅れたくないという一心で早く始めたが、今思うと企業と情報に踊らされていた」と語る畑中さんは、全160社の企業を回り、七次面接やリクルーター面接を行ったにも関わらず、最終面接で落とされた事を経験した事に大変不満を持っている。運良く受かった場合でも、自分が本当に望んだ職種で無い時は、単位を落とすことを臨む「

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    2013年08月04日
  • 働きすぎの時代

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    産業革命以来の働きすぎの時代を迎えている。労働を軽減し労働時間を短くするはずの多くの技術が、仕事量を増やし労働時間を長くしている。経済の安定をはかるためにも、働きすぎにブレーキをかけ、サービス残業や過労死のない、まっとうな働き方ができる職場、人に値する生活ができる社会を創っていくことが重要である。

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    2012年09月30日
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件

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    これから就活をする学生にぜひ読ませるべき本である。また、教員もかなりの部分が非常勤として雇用される現在、仕事を持ち帰った自宅で仕事をすることが賃金化されないという問題が解決されないまま、仕事量だけが膨大になっている。
     それを考えるためにもこれを読んで、教師として過労死しないための教職員組合としての労働組合の重要性を考え直すことが必要であろう。

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    2012年03月09日
  • 働きすぎの時代

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    再読本。
    出版は2005年。
    その当時で過労による労災と認定されたケースが過去最多の317人。内死亡者が160人。この数字、間違いなく低くなることはないだろう。
    問題提起されているように、貧富の差が大きくなるとカネを稼ぐことへの強迫観念が強くなり、長時間労働に拍車をかけている。より多く稼ぐにはより多く働かなければならない。
    シンプルなライフスタイルは理想だが、現実はこういうものだろう。
    そこで死ぬレベルまで働いてしまうかどうかは、これも個人個人が決断していかなければならない。
    今出版されても、書かれている内容・状況は変わっていないので非常によく出来てる本だ。

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    2011年12月10日
  • 働きすぎの時代

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    いたるところから働きすぎの悲鳴が上がっている。
    労働時間が1日10時間を超えるほどに長ければ、疲労とストレスがたまり、最悪の場合は死に至ることになる。
    本書では、グローバリゼーション、情報技術、消費社会、規制緩和などに着目して今日の過重労働の原因に迫る。
    まっとうな働き方ができる社会を作っていくために、いま何が必要なのか。

    [ 目次 ]
    序章 働きすぎの悲鳴が聞こえる
    第1章 世界に広がる働きすぎ-グローバル資本主義の逆流-
    第2章 家庭も出先も職場になった-情報資本主義の衝撃-
    第3章 消費が変える雇用と労働-消費資本主義の罠-
    第4章 労働の規制緩和と二極分化-フリーター資

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    2011年04月24日
  • 働きすぎの時代

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    この本は、現在の日本は、働きすぎであるということを述べている本です。今現在日本人は働きすぎいたるところから悲鳴が上がっていて、労働時間が一日十時間を超えるほどに長ければ、疲労とストレスがたまり、最悪の場合は死にいたることもあるそうです。そこで、この本では、グローバリゼーション、情報技術、消費社会、規制緩和などに着目して今日の過重労働の原因について迫っています。まっとうな働き方ができる社会をつくっていくために、今何が必要なのかということが書いてある本です。この本を読み思ったことは難しいなあということを思いました。確かに日本人は働きすぎで過労死が増えていることは事実だと思うんですけど、そのくらい働

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    2009年11月12日
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件

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    日本の労働環境がいかに改善しうるべきか数々のデータをもとに知ることができる。
    ただデータ量が多すぎて内容があまり頭に入ってこない。

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    2020年04月14日
  • 雇用身分社会

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    派遣社員が社員と同じ食堂を使えない職場があることに衝撃。同じ仕事をしてても契約形態でここまで格差があるのはやはり異常

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    2019年06月12日
  • 雇用身分社会

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    湯浅誠の貧困社会の本の続きのような内容。賃金格差、非正規労働者の話がメイン。もう少し多角的な見方をしてほしい感じもある。

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    2019年01月20日
  • 雇用身分社会

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    著者は関西大学で経済学部2014まで教えていた。専門は企業社会学。雇用の状態~正社員、パート、アルバイト、臨時、派遣などによって給料が違い、雇用が身分化して所得分布が階層化しているとする。

    明治中ごろから紡績などに女工が集められたが、多くは募集人によって農村部から集められ工場に送り込まれた。この場合雇用関係は工場主と女工との契約の前に、工場主と募集人との契約関係であった。85年に労働者派遣法ができたことによりこの戦前と似た関係になった。くしくも85年は同時に均等法もできている。

    雇用身分社会から抜け出す鍵として、1労働者派遣制度を抜本的に見直す~著者はゆくゆくは制定以前の規制に戻したいが単

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    2016年07月10日
  • 雇用身分社会

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    渋沢栄一も夜業をすすめた。
    諏訪の千人風呂は、片倉財閥が立ったまま短時間で入浴できるように深く作ったもの。

    ファイリングとビルメンテナンスを派遣に認めた頃から変貌した。

    派遣業は蟹工船の周旋屋、女工の募集人などと同じ。

    労働組合は正社員の解雇にのみ反対した。
    限定社員の拡大=低賃金化。

    バブル(地価と株価の上昇)は1983年ごろ。

    総合職は有給が取れず、サービス残業、休日出勤は当たり前、転勤も拒否できない。
    一般職は、休日出勤はない、有給消化率100%、転勤もない。しかし真っ先にリストラ合理化の対象になる。

    正社員の消滅=同一労働同一賃金
    キャリア上の死のキスを40歳で。
    ワーキン

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    2016年02月23日
  • 雇用身分社会

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    格差の問題を雇用形態、いわゆる派遣業務、派遣社員という切り口で考察している。
    はじめは、戦前の「女工哀史」に代表される過酷な労働の様子から話しが始まる。
    なんとも悲惨な労働を強いられていたかと暗澹たる思いになるが、それほど遠い昔の話ではない。自分の母親からも姉妹や従姉妹が繊維工場に勤めに行って体を壊して若くして亡くなったり、足を悪くしてびっこになったりした話を聞いた覚えがある。女工の勤務体系は斡旋業者の介在する、まさに派遣労働だったのだ。そして、終戦後労働法が整備されるまでは労働者の待遇はとてもひどかったと言える。
    そして、その雇用形態は労働者と人集めの会社(あるいは親方)との雇用契約と、人集

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    2016年02月13日
  • 雇用身分社会

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    戦前の雇用差別と労働者虐使、派遣は戦前の働き方の復活。パート差別、時間に縛られる正社員。雇用形態が身分になった。政府は貧困の改善を怠った。最低賃金を引き上げ、非正規比率を下げ、長時間労働を制限し、賃金格差をなくせ。

    もっと面白い題材だったはずなのに。歴史など、よく調べましたねレポートではあるのだけれど。正社員オジサンの限界かも。

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    2016年05月07日
  • 雇用身分社会

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    著者の結論は確かにそうだろう。最低賃金を上げ、労働時間を下げ・・・・。
    そうだろうか。
    被雇用者である限りは、永遠に豊かに(金銭的に)はなれない・・・という当たり前のことを知るべきでしょう。

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    2015年11月13日
  • 雇用身分社会

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    戦前の雇用関係の在り方や、現在の雇用関係の問題、その処方箋を考察する。

    戦前の人材募集のやり方は甘い広告でひとを集めて、条件と異なる過酷な労働を課する。派遣労働の在り方なんかは、戦前のそれと変わらないと感じてしまう。

    雇用から生まれる身分関係。正社員も決して安泰ではない。ブラック企業の存在や雇用の流動化の名の元に、雇用破壊を進める政府の政策。

    貧困は決して他人事ではなく、誰もが簡単に陥る罠であると思いました。

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    2015年11月06日
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件

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    自分が就職活動をしたのは、ずいぶん昔のことで、事情が違うことは理解していたつもりだが、数字で示されると、現在の、大学生の苦労がわかる。

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    2011年12月21日
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件

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    就職は子供たちの時代になりましたが、本当に「まともな職業」が見つかるかどうか不安。
    過労死・過労自殺のあった企業が公表されるようにする運動が広がっている。
    これからの職探しは決して自分探しではなく、自分を生かしてくれる「まともな」企業を探すことだろう。本人の独力だけでなく、就職を考える学校や親の力も動員する必要もあるだろう。

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    2011年12月05日
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件

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    タイトルから想起されるような哲学的な話はほとんどありません。内容は「就活残酷物語」。最近の若者の就職難の現状を、データと実例を交えて客観的に説明して見せる一冊です。
    未だに「若者が就職できないのは甘え」とか思っている団塊の世代に読んでもらいたい本。若者が読むと暗澹たる気持ちになるだけかも。

    現状の悲惨さはよく伝わってくるのですが、現状打破の方法として「ワークシェア」等が提示してあるので説得力が非常に弱い。実際にワークシェアを経験した人の話を聞いても、それが機能するとはとても思えないので。

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    2011年12月05日
  • 働きすぎの時代

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    この本は現代社会で問題になっている過度な長時間労働について取り上げています。
    過度な長時間労働は日本だけの問題だけでなく、世界中に広がりつつあります。このような問題は労働者だけでは解決が難しいと思うので、行政も積極的にこの問題に取り組むべきだと思いました。この問題を放置すれば、日本は精神的に駄目になってしまう人が増えて、悪い方向にずるずると落ちて行くと思います

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    2009年11月17日
  • 働きすぎの時代

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    現代の労働環境の実情と、自分の職場の恵まれた環境を知らされた1冊。サービス残業なんて当たり前の世の中。
    しかし、誰も働きたくて働いてるんじゃない。
    残業をしてでも働かないと生きていけないから、こういった事態が当たり前にまかり通ってしまうわけです。
    後半の改善策の提案は、気持ちはわかるけど、現場の人間からするとやはり綺麗ごとにしか聞こえない。

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    2009年10月04日