行方昭夫のレビュー一覧
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受験生向けの英文読解の本。英語と日本語を行ったり来たりしながら、英文を読む楽しさを気軽に味わえる一冊。一ページ前後の英語の名文と、ていねいな注釈。先生と生徒の問答形式で解説が進む。生徒の逐語訳に近い直訳、言葉を足して意訳した先生の翻訳。英語を日本語で理解するとき、前者の訳レベルでもOKだが、後者のレ...続きを読むPosted by ブクログ
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1874-1892年の作品を収めた短編小説集。
高校生の頃岩波文庫の『ヘンリー・ジェイムズ短篇集』に出会って大きな衝撃を受けて以来、ジェイムズは私が偏愛する作家の一人で、書店で見つけ次第購入して読んできた。
岩波文庫のそれには、ジェイムズ中期から後期にかけての「曖昧法」を用いた精妙な作品が4作...続きを読むPosted by ブクログ -
ジュニアでなくても、楽しめるのが岩波ジュニア新書(自分がジュニアの時は難しくて読破できないものばかりだった。)。本書も、すでに大人の私にも参考になる解説が詰まっていた。英作文の心構えは、英語と日本語はいろいろと異なるから、おおよその意味内容が訳せればよく、まずは和文和訳からという本書のアドバイスは、...続きを読むPosted by ブクログ
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ハクスリーの『すばらしい新世界』はディストピア小説のひとつだと言われるが、例えば『侍女の物語』や『一九八四年」にある重苦しさを感じない。たぶん、色んなところにちりばめられた一種の「ユーモア」のせいなのだろう。そして、本書に収められている「半休日」はそんなユーモアが凝縮されている。(本書の所収ではない...続きを読むPosted by ブクログ
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有名なあの本しか読んだことはなく、その時は、そうなのね、という感じで、特に肩入れするような感触ではなかった。その後、読む本とその後書きに引用されまくっていて、目に付くと同時に、クイズダービーの正解者のように、なんだか、理由のない評価の上昇があり、自分にとっては、すごい人=真面目=面白みないと、マイナ...続きを読むPosted by ブクログ
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これも名著。さすが行方昭夫先生。
「英文和訳なんて意味がない」とか「英語なんて読んでおおよそ意味が分かればいいんだ」という主張はバランスに欠けているなぁ…と、行方先生の著書を読むと思わざるを得ません。
要は語学に魔法の杖など無く、読む・聞く・書く・話すのそれぞれについて、その人がその外国語を学ぶ理由...続きを読むPosted by ブクログ -
もともと上の子(中2)に読ませようと思って買ったのですが、自分が先に読みました。
高校生くらいを対象としたものと思われますが、(英語上級者を除く)大人が読んでもとてもためになる内容多数。
すっかり行方昭夫先生のファンです。
もちろん、中学生(1〜2年生には少し難しいかも)〜高校生には大変オススメ。さ...続きを読むPosted by ブクログ -
難しすぎず易しすぎず、教科学習から離れすぎずしかしくだけすぎず、絶妙なバランスで、英語に関する個々のエピソードから英語の発想について紹介している。英語の発想と聞いて広く全般的、俯瞰的な内容を想像されると違っていて、当然のことながらあくまでも個々の例示からの演繹的な説明がされている。
岩波ジュニア新書...続きを読むPosted by ブクログ -
解釈の正誤よりも、なぜこの訳をするときにこの部分に注目するか。
50の例文に対し、教師と生徒の対話形式で英文解釈のコツとなる部分を示している。
平易な言葉なので、自然に説明が馴染む。
巻末の暗記用短文30も、普通の会話調でそのまま日常会話に使えそうなほど。
外国語の勉強を頑張りすぎてわからなく...続きを読むPosted by ブクログ -
行方先生の著作は数点持っているが、さすがにうまい翻訳文を示されており非常に勉強になった.生徒役の方の解釈もかなりのレベルで、それを先生が日本語らしく変えていく過程が楽しめた.ある程度の語彙力があっても、日本語として読めるような翻訳を達成することは難しいと感じた.Posted by ブクログ
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英語の勉強方法や、心構えみたいなのが知れてよかった。
しかし、ここで前提としているだけのレベルがある人はこの本を読まないような気がする。
需要と供給で想定している英語のレベルに差があるような気がした。
Dの英文日記、そこまで書けていれば受験では困らないし、授業でも困っていない。
Mの擬態語やJのジョ...続きを読むPosted by ブクログ -
行方昭夫先生の「岩波ジュニア新書」における著書を3冊連続で読みました。
まあ、この3冊目は前2冊の補講のような感じでしたので前2冊を読んでいれば必要度は低いかもしれませんが、それでもやはり良書と思います。
3冊とも上の子の本棚行きです。Posted by ブクログ -
英語の表現の例文とそれに対する解説。
英訳を想定して書かれているようだが、英文を読むことにおいても役に立つと感じた。
内容は難易度的に入門書とは言い難いが、定期的に読み返したくなるような良書だと思う。Posted by ブクログ