富山和子のレビュー一覧

  • 水と緑と土 改版

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    有吉佐和子の「複合汚染」の中で紹介があったので読んでみた。今につながる問題。

    日本人も明治維新以前は、先人の経験の積み重ねにより、人々は自然に対する深い叡智を持ち、謙虚に自然と向き合っていた。が、明治維新以降、短絡的な目的志向が効率的・科学的、先進的と勘違いされ、また自然と切り離される人々が増え、水も緑もも土も、結果的にどんどん狙いとは反対の方向に向かってしまっている。もとに戻すのは事実上ほぼ不可能。人間が地球を破壊している。気づき始めている人はいるが、その対処方法はまたまた近視眼的なものになってしまうのだろうか。恐ろしいことだ。

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    2025年10月12日
  • 森は生きている (新装版)

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    子供向けの本でしたが、それだけに大切なことがとても分かりやすく書かれていました。
    この本に書かれていることは、誰もが一度は読んだほうがいいこと、自分たちが暮らし、生きていく上で知っておくべきことです。

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    2024年08月15日
  • 水と緑と土 改版

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    1974年に初版発行の名著。自然を機械的に捉えるべきでないこと、土地利用の多様性が持続可能性を高めること、伝統を捉え直すことが科学であるなど、現代においてなお響く指摘が多い。刺激を受けた。

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    2024年06月09日
  • 森は生きている (新装版)

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    森の多様なはたらきを、子どもにもわかりやすく語りかけている本。森は、紙や火、水、土という贈り物をくれる。森は風や雪、火事を防ぎ、気温を調節し、海の魚を養い、国土と風景をつくっている。そして、その中でも最も重要なのは、森が土のつくり手であるということである。こうしたことについて、歴史的な視点も交えながら語られる。

    この本を読めば、森と土と水がつながっていることがわかる。そして、なぜ自然を守ることが大切なのかが、ストンと心におちてくる。

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    2023年09月10日
  • 森は生きている (新装版)

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    森について木について、その美しさを言語化している本。
    小学校の理科の授業で、もしくは課題図書としてもぜひ、読んでもらいたい。

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    2022年10月29日
  • 川は生きている (新装版)

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    今年もまた川の氾濫による被害が広がっており、この本の訴えることの意味がさらに重みを増しているように感じました。ただ現代は、川自身もこれまで経験したことのないような大雨に晒されており、水と森と土に加え、もっと大きな「気候変動」にどう対応していくのか、地球規模での取り組みが求められているのだろうなと感じます。

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    2020年07月25日
  • 水の文化史

    Jwa

    購入済み

    日本人は川とどう生きてきたか

    1980年に発売された本。
    主に中世から昭和の終わりまでの人々がどのように川と向き合って、時に生きる糧として利用しながら、時に生活を奪われ闘いながら生きてきたかを知ることができる。
    川とうまく付き合ってきた山や農村の文化や産業、生活がいかに都市の論理だけで破壊されてきたか。

    この本の発売から約40年。その間、都市に奪われるばかりだった川は一体どうなったんだろう。今でも山の民は奪われる一方なのだろうか。
    土壌で水の汚染を浄化する方法。今はどうなっているのか。
    その後の40年の「水の文化史」を知りたくなった。

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    2020年05月21日
  • 水の文化史

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    淀川、利根川、木曽川、筑後川の流域の文化を通じて、日本古来からの水と緑と土によるなりわいを考察する。日本文化に関する名著の一冊と言っても過言ではないだろう。

    日本人の文化について水というしてんを通じて紹介し、環境問題について警鐘を鳴らした一冊。昭和55年の作品。

    文化史と名乗るだけあって奥行きが非常に深い。淀川については上流の琵琶湖、そして日本海文化の京都への影響まで。今は死語と化した裏日本という言葉とは逆の豊かな日本海側の土地。

    利根川では治水、木曽川では林業、筑後川では上流から下流まで無駄なく水を使い続ける文化について。

    それらの水文化が、都市化や効率化などによりなくなりつつある姿

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    2020年02月27日
  • 水と緑と土 改版

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    ネタバレ

    [ 内容 ]


    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月04日
  • お米は生きている

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    当たり前のように毎日食べているお米。

    新しい視点が広がって面白かった。
    昔々から、毎年作られて、国土や暮らしに深く関わっていることに改めて気がついた。

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    2025年12月07日
  • 川は生きている (新装版)

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    近年の、水にまつわる自然災害を見るにつけ、これからの国土利用の課題が浮き彫りになってきていると感じる。つくづく自然とは人間の制御しきれないエネルギーを持っているし、そのような時にどこかを抑え込んでも、別の場所に歪みが出る。昔のように、ある程度その猛威さえ受容して、再建できる仕組みを作っていくことこそ、求められる知恵なのかもしれない。

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    2021年07月24日
  • 水と緑と土 改版

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     自然界の「分業化」に警鐘を鳴らした日本環境論の古典。本書は1990年の時点で28版を重ね(初版は1974年)、2010年には新版が出るなど、長年にわたって読み継がれてきた本である。
     著者の主張を要約すると、本来は水(河川)と緑(森林)と土(土壌)は一体のものであり、長い年月をかけて相互補完的な関係を築き上げてきたという。しかし、高度成長期の都市開発が、自然界を「分業化」させてしまい、その結果、より多くの環境問題を引き起こすことになった。例えば、治水事業として各地に築かれた「堤防」は、水と緑・土の繋がりを断ち切ってしまったため、これまで森林や土壌が吸収していた水や土砂が全て河川に閉じ込められ

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    2019年07月24日
  • 森は生きている (新装版)

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    木々が果たしている機能、それによってわれわれが受けている恩恵について多角的に、子供向けのことばで書かれています。

    非常に勉強にはなるのですが、「なんとすばらしいのでしょう」「森に感謝しなければなりません」というような言い方が肌にあわないかったです。その感じ方に対して反対するわけでもないのですが。
    そういうわかりやすい言い方で、子供の感情を刺激したほうが、子供に感謝の気持ちを植え付けやすいのかもしれませんが…。

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    2014年01月17日
  • 水と緑と土 改版

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    かつて自然を愛し自然に対応して生きる民族であった日本人が,なぜ現在のように自然を破壊するようになったか。この本は1974年に書かれたものだけれど,現在の日本に通ずるところは沢山あると思う。日本の国土に住んでいる人達皆に読んでもらいたい。

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    2012年06月04日
  • 森は生きている (新装版)

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    社会科学と自然科学を結びつけて物事の本質を見極める眼は、もはや頭の柔らかい子供のうちに養わなければ遅いということ。
    子供のために書かれた本。

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    2022年06月14日
  • 水の旅 日本再発見

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    安東氏は、前九年の役で源頼義に追われた安倍の貞任の子が起こしたと言われ、津軽十三湊を本拠にして一代王国を築いた。活動範囲は日本海、瀬戸内海、熊野地方に及び、揚子江を遡って中国と貿易を行い、インド、フィリピンにも進出した。朝鮮半島の鴨緑江の近くに安東という町があり、安藤氏の貿易基地だった。

    灘の酒を吉野杉が支え、林業が発達した。東日本では秋田杉が主役で、銚子や野田の酒、醤油も支えられた。

    縄文時代の鳥浜貝塚の周辺では、クリやクルミを造林していた。亀ヶ岡遺跡でもトチやクルミの造林の跡がある。

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    2022年05月02日
  • 道は生きている (新装版)

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    道を通して人々が物々交換し、文化を交流させてきた。塩の道、お伊勢参り、そしてシルクロード。車なき時代の大きな遺産に気づく。
    娘達の本棚に眠っていた本にたくさんのことを教えられた。

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    2021年09月12日
  • 川は生きている (新装版)

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    娘達の本棚にあった本を取り出してみたら、、、結構知らないこといっぱい書かれていた。
    昔の武将の治水工事が面白い。徳川家康の利根川の流れを変える治水工事が圧巻である。

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    2021年09月12日
  • 森は生きている (新装版)

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    森林の大切さ、とりわけ土の大切さが書かれている。娘達が小学生の頃、読ませたくて買った本。そろそろリサイクルに出そうと思って読んでいたら、今の時代にも通じる大切なことが書いてあって、まだ子供部屋に残すことにした。

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    2021年09月12日
  • 川は生きている (新装版)

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    ネタバレ

    私たちは川と一緒に生きてきた。

    なぜダムだとダメなのか、どうして堤防があるのに大雨で洪水の被害が出るのか。その疑問に答えてくれる本。治水というのは、完全に押さえ込むことではない。これも「共生」を考えることではないか。語り口も易しく、子どもから大人までにぜひ一度読んでもらいたい。

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    2021年05月05日