富山和子のレビュー一覧

  • 森は生きている (新装版)
    森の多様なはたらきを、子どもにもわかりやすく語りかけている本。森は、紙や火、水、土という贈り物をくれる。森は風や雪、火事を防ぎ、気温を調節し、海の魚を養い、国土と風景をつくっている。そして、その中でも最も重要なのは、森が土のつくり手である。こうしたことについて、歴史的な視点も交えながら語られる。

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  • 森は生きている (新装版)
    森について木について、その美しさを言語化している本。
    小学校の理科の授業で、もしくは課題図書としてもぜひ、読んでもらいたい。
  • 川は生きている (新装版)
    今年もまた川の氾濫による被害が広がっており、この本の訴えることの意味がさらに重みを増しているように感じました。ただ現代は、川自身もこれまで経験したことのないような大雨に晒されており、水と森と土に加え、もっと大きな「気候変動」にどう対応していくのか、地球規模での取り組みが求められているのだろうなと感じ...続きを読む
  • 水の文化史

    日本人は川とどう生きてきたか

    1980年に発売された本。
    主に中世から昭和の終わりまでの人々がどのように川と向き合って、時に生きる糧として利用しながら、時に生活を奪われ闘いながら生きてきたかを知ることができる。
    川とうまく付き合ってきた山や農村の文化や産業、生活がいかに都市の論理だけで破壊されてきたか。

    この本の発売から約40...続きを読む
  • 水の文化史
    淀川、利根川、木曽川、筑後川の流域の文化を通じて、日本古来からの水と緑と土によるなりわいを考察する。日本文化に関する名著の一冊と言っても過言ではないだろう。

    日本人の文化について水というしてんを通じて紹介し、環境問題について警鐘を鳴らした一冊。昭和55年の作品。

    文化史と名乗るだけあって奥行きが...続きを読む
  • 水と緑と土 改版
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    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時...続きを読む
  • 川は生きている (新装版)
    近年の、水にまつわる自然災害を見るにつけ、これからの国土利用の課題が浮き彫りになってきていると感じる。つくづく自然とは人間の制御しきれないエネルギーを持っているし、そのような時にどこかを抑え込んでも、別の場所に歪みが出る。昔のように、ある程度その猛威さえ受容して、再建できる仕組みを作っていくことこそ...続きを読む
  • 水と緑と土 改版
     自然界の「分業化」に警鐘を鳴らした日本環境論の古典。本書は1990年の時点で28版を重ね(初版は1974年)、2010年には新版が出るなど、長年にわたって読み継がれてきた本である。
     著者の主張を要約すると、本来は水(河川)と緑(森林)と土(土壌)は一体のものであり、長い年月をかけて相互補完的な関...続きを読む
  • 森は生きている (新装版)
    木々が果たしている機能、それによってわれわれが受けている恩恵について多角的に、子供向けのことばで書かれています。

    非常に勉強にはなるのですが、「なんとすばらしいのでしょう」「森に感謝しなければなりません」というような言い方が肌にあわないかったです。その感じ方に対して反対するわけでもないのですが。
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  • 水と緑と土 改版
    かつて自然を愛し自然に対応して生きる民族であった日本人が,なぜ現在のように自然を破壊するようになったか。この本は1974年に書かれたものだけれど,現在の日本に通ずるところは沢山あると思う。日本の国土に住んでいる人達皆に読んでもらいたい。
  • 森は生きている (新装版)
    社会科学と自然科学を結びつけて物事の本質を見極める眼は、もはや頭の柔らかい子供のうちに養わなければ遅いということ。
    子供のために書かれた本。
  • 水の旅 日本再発見
    安東氏は、前九年の役で源頼義に追われた安倍の貞任の子が起こしたと言われ、津軽十三湊を本拠にして一代王国を築いた。活動範囲は日本海、瀬戸内海、熊野地方に及び、揚子江を遡って中国と貿易を行い、インド、フィリピンにも進出した。朝鮮半島の鴨緑江の近くに安東という町があり、安藤氏の貿易基地だった。

    灘の酒を...続きを読む
  • 川は生きている (新装版)
    私たちは川と一緒に生きてきた。

    なぜダムだとダメなのか、どうして堤防があるのに大雨で洪水の被害が出るのか。その疑問に答えてくれる本。治水というのは、完全に押さえ込むことではない。これも「共生」を考えることではないか。語り口も易しく、子どもから大人までにぜひ一度読んでもらいたい。
  • 森は生きている (新装版)
    最初に出版されたのが1981年だから、そりゃ古い。どこの家庭も新聞とってて、こけしや桐たんすや障子が普通の家にあって、ブラウン管のテレビを見ていた当時のこどもたちには素晴らしい本だったに違いない。
    現代でも日本人が森林とともに歩んできた歴史や、人との関わりについて知るには良いと思う。
    ただ、歴史や科...続きを読む
  • お米は生きている
    日米関係の歴史がわかる子供向けの学習書。日本とお米の関係…。お米を作るために日本の国土は作られた。小学生よ、読め。


     これを読んで上手く要約すれば夏休みの宿題で一つ対策ができる。夏休みの宿題のネタに困っている子はこれを読もう。
  • 道は生きている (新装版)
    ちょっと古いなあと思うのだが、道に関する古今東西の情報が載っていて、中高生の入門書としては最適。
    三国志とか戦国時代の武将とかを覚えることが歴史の勉強と思っている少なくない歴史ファンたちは、こういう「歴史」の叙述方法があることを知ると、また歴史の楽しみ方に変化があるんじゃないかなあ。