富山和子のレビュー一覧

  • 道は生きている (新装版)

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    人が歩く並木道や石の道、絹や塩を運ぶ道、米や木材を運ぶ川の道や海の道、おまいりの道、橋、そして道と道が出会う交差点…。

    さまざまな「道」のはたらきや、その歴史を通して、人々の暮らしや文化が浮かび上がってくる。人と物の動きが見えてくる。森と川がつながる。

    面白かった。

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    道というものはこのように、もともとは人々のくらしの中から生まれ、そだてられてきたものでした。P54

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    2026年09月27日
  • 川は生きている (新装版)

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    川がもたらしてくれる豊かな恵み、川と上手に付き合ってきた昔の人々の営み、水と緑と土のつながりが、とても分かりやすく書かれていた。

    水を貯め、少しずつ送り出すのは土であり、その土をつくりつなぎとめているのは森林だから、その森林を守っていくことが何より大切なことだということがよく分かった。

    川だけ見ていても川を理解できないということ。水不足にはダムを、水害には堤防をという場当たり的な解決策では事態をより悪くするということ。こうした指摘は、川に限らず汎用性のある示唆だと感じた。

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    2026年09月21日
  • 川は生きている (新装版)

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    私の両親までは専業農家で田舎の実家には先祖代々の山林や土地があります。私は一人っ子で農業はせず、隣の県の都市部に住んで会社勤めをしています。
    父から山の敷地や土地について場所を言われても、到底一回行くぐらいでは覚えられるものではなく、車でも入れない雑木林に覆われている多くの場所を、どのようにしていけばよいか途方に暮れていました。いっそのこと断捨離や売却などして手放すべきか、私の子どもの代に渡すことになれば固定資産税や管理などの大変さに“負の遺産”になるんじゃないかとさえ思いあぐねていた時にこの本を読みました。

    命のためには水が、水のためには土が、土のためには森林が、必要な事を知りました。これまで父母やおじいちゃんおばあちゃん、そのまたおじいちゃんおばあちゃんとご先祖様が木を植えたり草を抜いたり毎日朝から晩まで畑や山へ行っていたその営みの偉大さとありがたさを知りました。
    今、近くにはメガソーラー建設中で一帯の森林が伐採された山もある中で、
    この本を読んで私は自分の生きている限りは実家の山林と土地を保持し続けることによって、例え手入れすることは難しいとしても、親やご先祖様が植えたり育ててくれた森林を守る(というのは大きく言い過ぎかも知れないけど)ことや、少なくとも伐採などはせずおいておく・そのままにしておくことはできるんじゃないか、それを通じて少しでも環境問題や水と川と命を守る一端になれるかもしれないということをこの本を読んで思いました。

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    2026年05月05日
  • 水と緑と土 改版

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    有吉佐和子の「複合汚染」の中で紹介があったので読んでみた。今につながる問題。

    日本人も明治維新以前は、先人の経験の積み重ねにより、人々は自然に対する深い叡智を持ち、謙虚に自然と向き合っていた。が、明治維新以降、短絡的な目的志向が効率的・科学的、先進的と勘違いされ、また自然と切り離される人々が増え、水も緑もも土も、結果的にどんどん狙いとは反対の方向に向かってしまっている。もとに戻すのは事実上ほぼ不可能。人間が地球を破壊している。気づき始めている人はいるが、その対処方法はまたまた近視眼的なものになってしまうのだろうか。恐ろしいことだ。

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    2025年10月12日
  • 森は生きている (新装版)

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    子供向けの本でしたが、それだけに大切なことがとても分かりやすく書かれていました。
    この本に書かれていることは、誰もが一度は読んだほうがいいこと、自分たちが暮らし、生きていく上で知っておくべきことです。

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    2024年08月15日
  • 水と緑と土 改版

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    1974年に初版発行の名著。自然を機械的に捉えるべきでないこと、土地利用の多様性が持続可能性を高めること、伝統を捉え直すことが科学であるなど、現代においてなお響く指摘が多い。刺激を受けた。

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    2024年06月09日
  • 森は生きている (新装版)

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    森の多様なはたらきを、子どもにもわかりやすく語りかけている本。森は、紙や火、水、土という贈り物をくれる。森は風や雪、火事を防ぎ、気温を調節し、海の魚を養い、国土と風景をつくっている。そして、その中でも最も重要なのは、森が土のつくり手であるということである。こうしたことについて、歴史的な視点も交えながら語られる。

    この本を読めば、森と土と水がつながっていることがわかる。そして、なぜ自然を守ることが大切なのかが、ストンと心におちてくる。

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    2023年09月10日
  • 森は生きている (新装版)

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    森について木について、その美しさを言語化している本。
    小学校の理科の授業で、もしくは課題図書としてもぜひ、読んでもらいたい。

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    2022年10月29日
  • 川は生きている (新装版)

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    今年もまた川の氾濫による被害が広がっており、この本の訴えることの意味がさらに重みを増しているように感じました。ただ現代は、川自身もこれまで経験したことのないような大雨に晒されており、水と森と土に加え、もっと大きな「気候変動」にどう対応していくのか、地球規模での取り組みが求められているのだろうなと感じます。

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    2020年07月25日
  • 水の文化史

    購入済み

    日本人は川とどう生きてきたか

    1980年に発売された本。
    主に中世から昭和の終わりまでの人々がどのように川と向き合って、時に生きる糧として利用しながら、時に生活を奪われ闘いながら生きてきたかを知ることができる。
    川とうまく付き合ってきた山や農村の文化や産業、生活がいかに都市の論理だけで破壊されてきたか。

    この本の発売から約40年。その間、都市に奪われるばかりだった川は一体どうなったんだろう。今でも山の民は奪われる一方なのだろうか。
    土壌で水の汚染を浄化する方法。今はどうなっているのか。
    その後の40年の「水の文化史」を知りたくなった。

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    2020年05月21日
  • 水の文化史

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    淀川、利根川、木曽川、筑後川の流域の文化を通じて、日本古来からの水と緑と土によるなりわいを考察する。日本文化に関する名著の一冊と言っても過言ではないだろう。

    日本人の文化について水というしてんを通じて紹介し、環境問題について警鐘を鳴らした一冊。昭和55年の作品。

    文化史と名乗るだけあって奥行きが非常に深い。淀川については上流の琵琶湖、そして日本海文化の京都への影響まで。今は死語と化した裏日本という言葉とは逆の豊かな日本海側の土地。

    利根川では治水、木曽川では林業、筑後川では上流から下流まで無駄なく水を使い続ける文化について。

    それらの水文化が、都市化や効率化などによりなくなりつつある姿、昭和55年当時の貴重な記録である。恐らくさらにその後40年経った今では、日本の国土はさらに危機的状況にあることだろう。

    進歩史観というか、人は過去よりも高度な文化を築いてように考えがちだが、実は過去の方が高度な文化を持っていたことを本書は教えてくれる。

    「日本文化史の名著」のようなカテゴリーがあれば間違いなく本書もエントリーされることだろう。

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    2020年02月27日
  • 水と緑と土 改版

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月04日
  • お米は生きている

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    当たり前のように毎日食べているお米。

    新しい視点が広がって面白かった。
    昔々から、毎年作られて、国土や暮らしに深く関わっていることに改めて気がついた。

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    2025年12月07日
  • 川は生きている (新装版)

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    近年の、水にまつわる自然災害を見るにつけ、これからの国土利用の課題が浮き彫りになってきていると感じる。つくづく自然とは人間の制御しきれないエネルギーを持っているし、そのような時にどこかを抑え込んでも、別の場所に歪みが出る。昔のように、ある程度その猛威さえ受容して、再建できる仕組みを作っていくことこそ、求められる知恵なのかもしれない。

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    2021年07月24日
  • 水と緑と土 改版

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     自然界の「分業化」に警鐘を鳴らした日本環境論の古典。本書は1990年の時点で28版を重ね(初版は1974年)、2010年には新版が出るなど、長年にわたって読み継がれてきた本である。
     著者の主張を要約すると、本来は水(河川)と緑(森林)と土(土壌)は一体のものであり、長い年月をかけて相互補完的な関係を築き上げてきたという。しかし、高度成長期の都市開発が、自然界を「分業化」させてしまい、その結果、より多くの環境問題を引き起こすことになった。例えば、治水事業として各地に築かれた「堤防」は、水と緑・土の繋がりを断ち切ってしまったため、これまで森林や土壌が吸収していた水や土砂が全て河川に閉じ込められ、より大規模な水害を引き起こすことになったと著者は批判する。また、ようやく取り組まれ始めた自然保護政策も、その「分業化」を前提にしている点では変わらず、効果は限定的であるとも述べている。
     本書は、こうした都市開発による自然破壊をただ糾弾するのではなく、そうした開発を是とする人々の「思想」にまで遡って分析を行っている点が興味深い。現代の日本が抱える環境問題の”原点”を学ぶ上で、非常に参考になる一冊である。

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    2019年07月24日
  • 森は生きている (新装版)

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    木々が果たしている機能、それによってわれわれが受けている恩恵について多角的に、子供向けのことばで書かれています。

    非常に勉強にはなるのですが、「なんとすばらしいのでしょう」「森に感謝しなければなりません」というような言い方が肌にあわないかったです。その感じ方に対して反対するわけでもないのですが。
    そういうわかりやすい言い方で、子供の感情を刺激したほうが、子供に感謝の気持ちを植え付けやすいのかもしれませんが…。

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    2014年01月17日
  • 水と緑と土 改版

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    かつて自然を愛し自然に対応して生きる民族であった日本人が,なぜ現在のように自然を破壊するようになったか。この本は1974年に書かれたものだけれど,現在の日本に通ずるところは沢山あると思う。日本の国土に住んでいる人達皆に読んでもらいたい。

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    2012年06月04日
  • 森は生きている (新装版)

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    社会科学と自然科学を結びつけて物事の本質を見極める眼は、もはや頭の柔らかい子供のうちに養わなければ遅いということ。
    子供のために書かれた本。

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    2022年06月14日
  • 水の旅 日本再発見

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    安東氏は、前九年の役で源頼義に追われた安倍の貞任の子が起こしたと言われ、津軽十三湊を本拠にして一代王国を築いた。活動範囲は日本海、瀬戸内海、熊野地方に及び、揚子江を遡って中国と貿易を行い、インド、フィリピンにも進出した。朝鮮半島の鴨緑江の近くに安東という町があり、安藤氏の貿易基地だった。

    灘の酒を吉野杉が支え、林業が発達した。東日本では秋田杉が主役で、銚子や野田の酒、醤油も支えられた。

    縄文時代の鳥浜貝塚の周辺では、クリやクルミを造林していた。亀ヶ岡遺跡でもトチやクルミの造林の跡がある。

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    2022年05月02日
  • 道は生きている (新装版)

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    道を通して人々が物々交換し、文化を交流させてきた。塩の道、お伊勢参り、そしてシルクロード。車なき時代の大きな遺産に気づく。
    娘達の本棚に眠っていた本にたくさんのことを教えられた。

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    2021年09月12日