苔文学として紹介されてたので気になってたけど、ずっと読めてなかった本。これも入院に。
なんか終始ふわふわしてて、でも乾燥してないというか湿気を帯びてて、話も起伏なく淡々と綴られ、あぁだから花粉というか胞子ぽいのかも。
何人もの人が少女漫画のようと言っていて、ほんとそんな感じ。昔の少女漫画。
うつらうつらしながら読んだからというのも手伝って、捉えどころのない、だからと言って全然つまらない訳ではなくて、読みながらあちこちたゆたってしまうような。
目に見えない重さのないものに浸かっているような、不思議な本。