エーリク・ヴァレアのレビュー一覧

  • 7人目の子(下)

    Posted by ブクログ

    「エーリク・ヴァレア」の長篇ミステリー作品『7人目の子(原題:Det syvende barn)』を読みました。

    北欧ミステリは7月に読んだ「エルスベツ・イーホルム」の『赤ん坊は川を流れる』以来ですね… 「エルスベツ・イーホルム」と同じデンマーク作家の作品です。

    -----story-------------
    その孤児院には秘密があった……〈ミレニアム〉〈特捜部Q〉読者必読の北欧サスペンス

    〈上〉
    誰かぼくたちをもらってくれますか?
    ―児童養護院の一室で撮られた7人の幼子の写真。
    それが載った古い記事とベビーソックスの入った封筒が、デンマーク国務省に届く。
    中に養子縁組申請書も同封されて

    0
    2022年10月10日
  • 7人目の子(上)

    Posted by ブクログ

    「エーリク・ヴァレア」の長篇ミステリー作品『7人目の子(原題:Det syvende barn)』を読みました。

    北欧ミステリは7月に読んだ「エルスベツ・イーホルム」の『赤ん坊は川を流れる』以来ですね… 「エルスベツ・イーホルム」と同じデンマーク作家の作品です。

    -----story-------------
    その孤児院には秘密があった……〈ミレニアム〉〈特捜部Q〉読者必読の北欧サスペンス

    〈上〉
    誰かぼくたちをもらってくれますか?
    ―児童養護院の一室で撮られた7人の幼子の写真。
    それが載った古い記事とベビーソックスの入った封筒が、デンマーク国務省に届く。
    中に養子縁組申請書も同封されて

    0
    2022年10月10日
  • 7人目の子(下)

    Posted by ブクログ

    「血」の呪縛と計り知れない「孤独」の深淵

    どれだけ強い想いと覚悟を持って里親になっても、養子であることが明るみに出た途端、それまでの親子関係が容易く崩壊してしまう。血の繋がった親子であれば互いに許し合えることも、血が繋がらなければ受け入れることができない。血の繋がりが全てにおいて優先することも自身のルーツを追求せずにはいられない人間の性もやるせないものばかりだ。2世代に渡る悲劇も含め、良くも悪くも「血に勝るものは無し」ということだろうか。

    アスガーの「孤独は欠陥」という言葉もこの作品を象徴している。血の繋がった家族がいないということが埋められない孤独であるならば、施設出身の子供達は一生癒さ

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    2016年09月04日
  • 7人目の子(上)

    Posted by ブクログ

    罪科憂いを過ぎ去り給う
    ある児童養護施設。
    名を「コングスロン」という。
    そこを中心に結びつく三つの事件。
    一人の捨て子。
    散乱した遺留品の中で見つかった女性。
    国務省に届いた一通の匿名の手紙。
    三つが結びついた時、「その子」は知る。
    誰が、「私」なのかを。

    北欧デンマークは日本からは遠く、近隣諸国に比べれば身近な国とは言い難い。
    今でこそ北欧流行りだが。
    本書はアンデルセンの物語を下敷きにしている。
    萩尾望都の描いた『パンを踏んだ少女』は怖く悲しく、好きな物語ではなかった。
    しかし本書を読むのなら是非この『パンを踏んだ少女』の一読をお勧めする。

    分冊になっていて長い物語だ。
    読むのに少々

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    2015年03月18日