赤池学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とにかく扱われている内容が面白い!とはいえ、文章の多くに遠慮が見えたのは、研究助成プログラムの研究事例だからハッキリものが言えなかったのね。最終章の、出産方法と経営方法の比喩はなるほど。
本書は、2014年出版ですが、こうした本を世に出した著者の責務として、5年ごとぐらいに研究内容をアップデートして報告する義務があると思うんだが・・出版社と赤池さん、ご検討お願いします。
PR:厳しい生存競争を勝ち抜いてきた生物たちの超技術を、研究・開発に活かす動きが近年急速に盛り上がっている。真正粘菌からハダカデバネズミまで、三八億年の進化の過程をとおして、驚くべき技術を身につけてきた生物たちは、まさにイノ -
Posted by ブクログ
生物を研究することで技術開発に役立てよう、みたいなバイオミミクリーに関心があって読んでみる。
前半は、生物の形態とか仕組みを細くみると思い寄らない機能があって、それがなんかに役立つみたいな話がたくさん入っていて、面白い。
一方、後半は、生物が作ったものとか、生物そのものを利用するみたいな話になって、バイオミミクリーというより、通常のバイオサイエンスに近い感じかな?(私の勝手なイメージだが)個人的な面白さは、今ひとつ。
いずれにせよ、生物が、進化の中で試行錯誤しながら生み出した様々なテクノロジーには驚嘆するしかない。
こういうのをみると、なんだか、インテリジェント・デザイン論に説得力を感 -
Posted by ブクログ
生物の形態や能力を参考にして実際の工業製品に応用するというバイオミミクリーの話はちょっとした生物進化の妙と合わせて紹介される。本書はそういった生物利用関連の話をまとめたものになっている。
実際の章立ては以下の通り。
・生物のかたちをまねる
・生物の仕組みを利用する
・生物がつくったものを利用する
・生物そのものを扱う
・生態系に寄り添う
具体的には、トンボの羽やサメの肌、カタツムリの殻などが取り上げられる。ナガイモの成分の医療分野での活用などバイオミミクリーの範囲を超えて生物の利用について広く情報が集められている。
副題の「進化38億年の超技術」は、やや言い過ぎの感があるね。