空廼カイリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
再読時登録。
二つの世界のバランスを整えるために現れた怪しげな人間でない存在の白銀と、主人公・昶の二人組が中心となって話が動いていく。白銀の胡散臭さと容赦の無さが昶を巻き込んでいくが、昶自身もただ巻き込まれるだけではなく白銀に噛み付いていく部分があるので、この二人の関係が他の作品にはなかなか見られない珍しさがあって良い。
世界観が複雑な割に小出しなので少々読み取りにくいのが難点。昶のキャラがかなりひねくれているので好感を持ちにくい印象もある。
せっかくカラーページがあるなら1巻の時点で白銀のカラーリングは見せておいた方がイメージしやすくて読者的には有りがたかった気がする。