柯隆のレビュー一覧

  • 中国不動産バブル

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    中国不動産バブル
    著:柯隆
    文春新書 1452

    本書は、中華人民共和国の建国にさかのぼって、中国不動産バブルを論じる書である

    中国の不動産バブルの形成と崩壊は、中国社会に内在する制度的な歪みによるものである

    2021年中国大手不動産デベロッパである、恒大集団が、負債総額48兆円、13兆円の債務超過にて、米連邦破産法15条の適用にて破綻した

    中国14億人の人口を有して、土地資源が不足しており、不動産神話が破綻することは全体ないと信じられていた。

    崩壊のきっかけは2つ
     ①習首席の「家は住むためのものであり、投機の対象ではない」という発言
     ②コロナ禍

    1978 改革・開放政策 計画経

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    2024年08月28日
  • 中国不動産バブル

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    不動産バブルを軸に、中国社会に内在する制度的歪みを明らかにすると共に中国のイデオロギーまで踏み込んだ大胆な提言が示された。
    定期借地権を利用した経済発展路線に中国人が持つ特性と慣習が生んだバブルの破綻タイミングと同期したコロナ禍に至る歴史を、中国人の目線で解説されており、中国(人)を正しく理解することもできた。

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    2025年02月17日
  • 中国不動産バブル

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    ネタバレ

    バブルだ、バブルだ、とずっと言われ続けているし、その通りなのだろうけど、なかなかハードランディングにはならない中国。こうなってくると緩やかな独裁というのも悪くないのかなとさえ思えてくる

    貧富の差も凄まじくなっており、中国国家統計局発表のジニ係数は2006には0.49に達しており、2022でもまだ0.47。ジニ係数が0.3だと社会不安が起きないと言われているが0.4を超えると社会は極端に不安定化するおそれがあり、とっくに臨界点を超えている

    ・中国では庶民のことを野菜の「韮」と揶揄することが多い。韮は収穫するとき、根元を残して切って出荷するが、しばらくすると新芽が出てくるので何回も収穫できる。

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    2024年12月20日
  • 中国不動産バブル

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    著者は「中国は不動産バブルが崩壊し、デフレに突入している段階だと断言できる」という。しかし、それに「中国が民主主義の市場経済だという前提に立てば」と条件を付けている。ということは崩壊していないと言いたいのか。不明だ。
    データがあまりに少ない。中国の統計データなど信用できないということであろうが、この著者なら推測値ぐらい示して欲しいもの。
    中国が固定資産税をいまだに導入していないというのは重要。さもありなん、ということか。

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    2024年08月22日
  • 中国不動産バブル

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    本書を読んだ時点では、中国は不動産不況に陥ったようにマスコミ報道から感じられるが、崩壊しているとまでは感じられない。

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    2024年06月30日
  • 中国不動産バブル

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    中国では土地はすべて国のもの。
    中国の不動産業は、建設業のほか、建材や家具を含めてGDPの3割を占めると言われている。

    バブルの原因はシャドーバンクと融資平台のせい。

    シャドーバンク=金融機関のバランスシートに計上されないオフバランス取引。

    融資平台=地方政府設立の投資会社

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    2024年05月23日