末延芳晴のレビュー一覧

  • 原節子、号泣す

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    作者は音楽や芸術を経て文芸を評論する人で、映画評論専門ではない。
    映画評論家の本流に横槍を入れる類いの本、っぽい。
    だって、「娘は父親との性的結合を望んでいたか」という明け透けな章を立てるくらいだし。
    が、シロートの横槍とは全然感じず、確かになーと首肯した。
    あの壺と、あの顔を見せられたら(「晩春」)、考え込みたくなるのは仕方ないわけだが、作者の主張をざっくりいうと、小津はむしろ深読みにストップをかけるために、壺を映した。
    というのも、もともと脚本に号泣とか書かなかったのに、原節子が号泣したから、演出プランを変えざるを得なかった、非ナマモノの壺を映して、老いた笠智衆と重ねたのだ、という読み解き

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    2026年04月06日
  • 慶應義塾文学科教授 永井荷風

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    モダニストとしての永井荷風から晩年の江戸下町文化を愛する反モダニストとしての永井荷風の生まれ育ちにも焦点を当て、また荷風門下と言える慶應義塾関係の文学者を要領よく紹介してくれる興味深い評論です。ただ、この著者の末延さんという方は針小棒大というか、僅かな言葉やささやかな事実から、妄想を逞しくして無理矢理自分の望む方向に勝手に人々の心を忖度してそれで自己満足しているところがあります。第一、多くの女性を書き、そして女性と交わることが多いとしても稀代の好色文学者、という荷風に対するレッテルにも、違和感があります。またロシア女性を口説いて振られたときに、日露戦争時だったために、ちょっと「国家と個人とはど

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    2019年12月30日
  • 慶應義塾文学科教授 永井荷風

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    慶応の教授をしていた、のは知っていたが、「三田文学」のねっこをつくったのはしらなかったし、 多くの文学者を輩出するイシヅエを築かれたとは。何か、荷風のイメージと合わないなあ。

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    2019年06月04日