雨鳥のレビュー一覧

  • ばけものだらけ(1)

    Posted by ブクログ

    私の中の『奇異太郎少年の妖怪絵日記』を引きずり倒せるだけの腕力を持っている、妖怪漫画が現れた事に驚きを禁じ得ない
    前作の『むこうがわのまさか』も読んだが、雨鳥先生の絵柄は妖怪漫画でしか真価を発揮しない類のものだ、とすら思ってしまうほど
    人間vs妖怪、妖怪vs妖怪などの判りやすい対立があるバトル系とは違う、日常漫画だからこその緊迫感があり、尚更、優しくも甘くはないストーリーは読み手の心に踏み込み、くっきりとした跡を残していく
    読んでみて心が実際に震えたからこそ、あえて包み隠さずに書くが、正直、帯にこの文句が付いていなかったら買わなかったな
    妖怪漫画好きで、この帯を見てしまったら買うしかない。この

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    2014年05月25日
  • ばけものだらけ(1)

    Posted by ブクログ

    オビのアオリ「鳥山石燕に学び、月岡芳年、河鍋暁斎、歌川国芳に耽溺し、水木しげるを敬愛する平成の妖怪絵師」がとてもいいできだったので購入。もともと妖怪物が好きだし。
    昭和3,40年代風の世界で、妖怪のことは「妖」とかいてバケモノと読ませてる。この辺、アヤカシだと夏目友人帳とかぶるし難しいところ。妖怪は主人公の家族として描かれる。夏目はもちろん、百鬼夜行抄やぬらりひょんの孫なんかとも違う雰囲気。夏目が「優しい」なら、こちらは「あたたかい」印象。ほのぼのして安心して読めます。

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    2014年05月19日