水本邦彦のレビュー一覧
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大学院の演習で水本先生の研究書を輪読したことがあるので理解しやすかった。
本書は、著者が80年代後半から主張されている江戸時代の自治村落論研究の内容を一般書の形で書かれたものである。
特に氏が主張した画期的なものに公儀と村が互いに依存し、時にはせめぎ合う関係にあるということを明らかにされた。
また、本書後半では2011年の東日本大震災に関わってか、災害復興の村の「自助」と、公儀領主が村の「自助」に期待していた様子をうかがい知ることができる。
歴史学の「ムラ」に関する研究に疎い人でも、第1章を読めば具体的な「ムラ」の様相を理解することができる。
新書の形をとっているが、かなり内容の濃い -
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岩波新書の日本近世史シリーズ②は、「村」というテーマで江戸時代を通観する。当然、長い期間の間に村は大きくその形を変えていったはずだが、非常にゆっくりとした変化はなかなか掴みにくい。第4章「暮らしと生業」の最後、「牧歌的に見える「豊年万作の図」の光景も、じつは変遷する家族形態や動態的な雇用労働力形態のなかのある段階を切り取った描写図だったことになる」(162ページ)と述べられているように、本書全体を通じても一見スタティックに見える江戸時代の村がさまざまなダイナミクスを展開していったことが随所に指摘されている。
個人的には第3章「百姓と領主」が興味深かった。従来は中世の自力救済型の自助・自力には -
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日本の近世(江戸時代)での村の運営と人々の生活を、農業や土木工事を中心に解説している。
現在では「村」という名の自治体区分はだいぶ減っているらしい。確かに「村長」という肩書きをここ数年聞いたことがない。そして現代人が持つ「村」という言葉に対するイメージが冒頭で語られ、やはり農業を中心に連想されることが多い。そこにはよくも悪くも、のイメージがついて回る。
本書では泰平の世における経済と各地域での自治や「掟」に類する仕組みが、試行錯誤しながら作られていたことが解説されている。情報も技術も乏しい中で社会の安定を図ってきた先人たちの苦労は相当なものだったろう。 -
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<目次>
はじめに
第1章 村の景観
第2章 村の成立
第3章 百姓と領主
第4章 暮らしと生業
第5章 開発と災害
おわりに
<内容>
近世の村の様子を具体例を多く挙げて解説。特に目新しいものはなかったが、今まで読んできたものと照らし合わせると、①百姓は支配層(武士)に服従していたわけではない ②村は入会地を管理し、また入会地は他村との抗争の場であった ③集約的農業の発達により、里山を開墾や入会地として開発しすぎたため、災害が頻発し、農業の発展ひいちは社会の発展が停滞していった
というところでしょうか?
データとして農家の収支の表があり、授業で使えそうな気がしました。 -
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装丁の美しさと、タイトルの良さに惹かれて手に取りました。
よくよく見たら、歴史大全ものの1冊だときづいたものの、出版社の売る気満々的な雰囲気が伝わり読む事に。
ちなみにアートディレクションは、原研哉。
内容的には、戦国末から江戸初期(四代家綱)までの国政・地方の城下町・村・臣民などに分けて解説しています。
今までの歴史大全ものと違うのは、屏風絵の解説から入るあたり。
「洛中洛外図屏風」・「築城図屏風」といった屏風絵から、当時の風俗や政治状況などを読み解く。
ただ、屏風絵自体のレイアウト面積が小さいのと、解説と屏風絵のポイントのリンクが丁寧ではないため、分かりにくかったりします。
このへん -
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[ 内容 ]
戦国時代に終わりを告げた徳川の治世。
徳川社会の成立には政権づくりの巧みな手腕があった。
[ 目次 ]
はじめに 徳川の日本人
第1章 京都と天下人
第2章 首都と城下町の建設
第3章 村づくりの諸相
第4章 神国日本と「国民」
第5章 農と自然の風景
第6章 内国のネットワーク
第7章 徳川の「自治」と「権力」
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