マーケットの魔術師シリーズの要約本。
メッセージをまとめてくれており、非常に分かりやすい。これ一冊でいいやんという気分になる。
印象的なものを中心に以下に挙げる。
・大概、最初は負ける。
それでも粘る。負けるのを見越して少額のロットから始める。
・資金管理だけでは、勝てない。
上がるか下がるかの5対5の割合だが、スプレッドを差し引くと徐々に負ける計算に収束していく。必要なのは5対5の割合を変える優位性だ。
・されど資金管理
資産の1%以上のリスクはとらない。1つの取引が大きなダメージを生まない。
別に1%でなくても良い。自分の許容範囲のなかでルールを決めるということが、必要だとここでは
取引は小さく、くれぐれも小さく。ダメなひとは、リスクを1から2%しか取れないときに5から10%もとっている。
取引の大きさは不安も大きくする。感情の範囲内で取引するのだ。利益を上げるとすぐに、取引量を大きくするのも問題である。少なくとも資産が2倍になってから、取引の規模を大きくしなさい。
・儲けようとするな。
利益と資産を守ることに集中しろ。
出口を決めた上でエントリーが重要である。損切りこそが守りの掟である。
・されど、損切りしすぎるな。
損切り貧乏という言葉もあるように、損失を失うのを恐れ、リスクをとらなさすぎるのも✕。
損切りについては
どこまでいけば、失敗かを明確にする。そして、受け入れ可能な損失額を算出する。
2000円でエントリー。200円マイナスは覚悟。1800円でストップ。そこからV字回復はあるあるだ。
他の方法もある。1800で半分をカットする。部分損切りという方法だ。
・我慢する
普通のひとは取引の数が多すぎる。
日中の変動を見ていると、取引をやりすぎてしまう。
この欲求に抵抗し、強い確信のときのみ取引することが大切。
待つこと、条件が整ってないときは静止する。これは簡単なことではない。常に欲求はすぐ、そばにあるからだ。
・快適なことはしない
安いものを買い、高く売る。損大利小。ギャンブル、ドーパミン。快適はよろしくない。
トレードは大多数から少数にお金が流れる仕組みになっている。人の本能は快適を求めるが、これに抗わなければ多数の1人になりうる。
投資だけが、短期的に初心者も勝ててしまう。どんな仕事や勝負であっても普通、そんな事柄はありえない。それが人を惑わす。少数の一部と勘違いしてしまう。
・トレードは準備にハードワーク、トレードそのものは楽にできるものがいい。
記録をつける。過去検証。とにかく続ける。習慣なしにはやられる。