海部宣男のレビュー一覧
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ネタバレ1 サイエンスー世界を「知る」ということ
2 人間ー私たちはどこから?
3 生命ーこの不思議なもの
4 科学の冒険者たちー好奇心を抱きつづけて
5 ちょっと息抜きー文系世界を楽しむ
6 歴史と文化ー人間の歩みをたどる
7 現代社会と科学ー矛盾はなぜ生まれる?
8 未来ー科学から見えてくるもの
もう、この目次を見ただけで、ワクワクするでしょう!
見開きかプラス1頁にコンパクトに纏められた文章は、程々に客観的で淡々としている。だもんで興味ない分野はフーンと読み飛ばしてしまいますが、逆にそのお陰で、ある程度の速度で読める。あまりキャッチーなフレーズや煽情的な表現がないのも好感度高し。
天文学者だけ -
Posted by ブクログ
新たな発見と示唆に富んだ本。退屈している人に読んでほしい。
p48-
ヒトは二つの視覚をもっている。一つは知的な解釈をする視覚と、無意識的に行動させる視覚。
知的な解釈をする視覚を失えば、コーヒーカップを持ち上げても、それをコーヒーカップとは認識できないまま持ち上げるという。愛する人と会っても、その人の顔と他人の顔を識別できないという。
p51-
夢を見る意味とは?眠る意味とは?
睡眠は脳が外界の刺激を絶って自分の作業に専念するためのもので、高等動物には絶対に必要なものであるという。そして脳が専念する作業とは、新しく得た経験を整理し、系統だった記憶として前頭葉皮質に焼き付けること。だから睡 -
Posted by ブクログ
著者はかつて国立天文台に勤めていた天文学者。毎日新聞の「今週の本棚」で1997年から紹介してきた150冊の中から101冊を掲載。科学全般、人間、生物、科学者、科学論のほか、文系の世界や歴史と文化、未来の分野の本も取り上げているところがユニーク。新聞に掲載されたものが基になっているためか、多くが一般向けの本になっている。
あとがきでは、日本の中央官庁のトップクラスが圧倒的に文系出身者で、科学の専門知識が政策で活かされていないことを嘆いている。欧米だけでなく中国や韓国でも官僚や政治家の半数は理系出身者であるという。ひとつひとつの書評でも、科学的姿勢の重要性や疑似科学に対する批判的態度など、科学に -
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ネタバレ自然を正しく知らなければ、また私たち人間が自然に対して何をしているかを知らなければ、人類文明の未来は闇である。
天文学者・海部宣男さんが『毎日新聞』「今週の本棚」に連載した書評をまとめたもので、宇宙論や天文学だけでなく、進化や化石、温暖化の問題など様々な科学の話題を扱い、そのおもしろさを教えてくれる一冊だ。
※本書は150点の書評から読まれるべき101冊に絞り込まれ構成されています。
およそ15年に及ぶ海部氏の読書の軌跡は、いわば科学全般へのトータルな水先案内ともいうべきもの。各章には書き下ろしのコラムも寄せており、そこでは科学者ならではの科学・技術論も紹介されている。
「科学とは世界を知る