北森嘉蔵のレビュー一覧

  • 聖書の読み方

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    『神の痛みの神学』で知られる著者が、旧約聖書および新約聖書のなかからいくつかのエピソードをえらび出し、その読み方を示した本です。

    著者は、旧約聖書における神と人間との契約は破られ、新約聖書においてふたたび結ばれたといいます。このような両者の関係について著者は、旧約聖書に新約聖書が「すかし模様」としてえがかれているといいます。

    また著者は、聖書にえがかれたさまざまな「奇跡」が、たんなる異常な現象すなわち「異象」ではないと述べています。「異象」は認識の対象であるにすぎないのに対して、「奇跡」は信仰の対象であり、しかも両者はただ異なるものとして区別されるのではなく、「奇跡」が「現象」に結ばれてい

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    2020年04月28日
  • 聖書の読み方

    Posted by ブクログ

    「かつて聖書を読んだけれどよくわからなった」「聖書に書いてあることが理解できない」という方には、捉え方の一助にはなるのかもしれません。
    聖書の基本情報(新約・旧約のだいたいの内容など)を知らないと、何の話かわからない部分があると思いますので、まだまったく聖書を読んだことがないけど…、という方には不向きかと思います。
    個人的には、以前「信じることは、ジャンプすることだよ」とある人に言われたことの意味が、この本を読んでみて、感覚でではなく、言葉として理論的に理解できたように思います。
    なかなか信じがたい「奇跡」についての「奇跡(ワンダー)と異象(ミラクル)」の違いという説明には、おーなるほど、と、

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    2013年01月19日