宮津大蔵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今作品で小説をデビューと書かれていたので、期待せずに読み始めたものの、私も宝塚ファンの端くれなのでめくるめく舞台裏の物語に夢中になって読みました。
生徒監なんて絶対無理やわと思っていたはずなのに、あっという間に「お父ちゃん」になる多々良さん。真面目で誠実な人柄が滲み出ていて好感度ばっちり。
心温まる話ばかりで、こんな人生ばかりだったらいいのにね…!なんて思いながら繰り返し読んでしまう。
「るんぱさん」こと真山葉瑠さんのあとがきも茶目っ気たっぷりで素敵でした。
ME AND MY GIRL(1995)の執事ヘザーセット、
WEST SIDE STORY(1998)のシュランク刑事、スカステでチ -
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ハートフルで歌劇への愛が溢れた作品だった。
ノンフィクションかと思うくらいリアル!サンバって実在するのかと思ってwikiで調べちゃった。
宝塚歌劇団というと女性のイメージしかないけれども、こんなにもたくさんの男性が舞台を支えていたとは。
最初は歌劇に全く興味もなく少し否定的な部分もあった人たちが最後には全力で応援してくれる存在になるのが微笑ましかった。そしてサンバさん。1話ではとても優しくて少女のような人だと思った。でも読み進めるうちに「信頼できる格好いい人」というイメージにガラッと変わった。名脇役がいるから舞台が輝くのだろう。
どこまでがリアルなことなのか分からないけど、宝塚を目指す人 -
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帯の『時速6キロで突き進む、・・・』は最後まで読んで、やっと出てきました!お話として、大変面白かったです。
途中、救いはあるのかなとドキドキしましたが、最後フランクルの様に、登場人物が自分に出来ることを頑張っている様子が出てきて、ちょっと感動。
以下、感じたこと。
障がいのある方を見て、健常者がギョっとする描写が度々出てきます。素人ですが、特別支援学校があるお陰で、健常な子どもが障がいのある方をほぼ見ないで大人になってしまうせいだと思いました。効率が悪いのかもしれませんが、地元の学校で受け入れることで、障がいへの偏見が受容に、また多様性が進んで、暮らし易い世の中になるんじゃないかなと思いまし -
購入済み
宝塚の舞台裏
宝塚初心者の私です。この本はフィクションですがかなりノンフィクションに近い設定なのだろうと思います。読み終えると、舞台の隅っこにいるジェンヌさん一人一人を応援したくなり、この舞台を支えている舞台からは見えないたくさんの方達に感謝の言葉を言いたくなります。
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購入済み
ポジティブになれる
私は普段、本屋さんで『ビジネス』と書かれた棚に陳列された本を読むのが好きで、今回著者の宮津先生に紹介していただいて、小説を始めて読みました。
私は宝塚歌劇団のことは何も知りませんが、この本からは宝塚歌劇団だけでなく、仕事に対しての意識や組織力、夢や目標へ向かっていく上で大切なメンタルマネジメントなどなど、今取り組んでいる仕事は人生においても、とても勉強になることばかりでした。
内容も各章で、話は完結させつつも、他の章で因果が解き明かされていたり、登場人物も章をまたいで大きく成長した姿で現れたりと、最後までのめり込んで一気に読めちゃいました。
内容も難しい言葉で書いてないので、普段本を読ま -
Posted by ブクログ
ネタバレ同じ主人公男の目線で話が進んでいくものかと思いきや、章ごとに主人公の男性が変わった。宝塚歌劇とどんな関わり方をしていくかが異なる。しかし、どの話にもサンバという男役他、ちらほら前の話の登場人物が顔を出し、話が進む事に月日が経過している。
1話/阪急梅田駅長を退職し、月組の生徒監に
2話/一人娘が入団を目指す
3話/タカラジェンヌの妹とその友達
4話/劇場の大道具係
5話/制作・プロデューサー
6話/まとめ
2話の、風と共に去りぬの鑑賞実況が、そうそう!確かに確かに!と、劇場の光景を思い出し、懐かしさと共に舞台の楽しさを追体験で来て面白かった。階段の幅が23センチとあり、思わず定規を探した。