玉村雅敏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本を読むと、とにかく東川町に行きたくなる。
そこには自分らしく生きている人たちがたくさんいて、半数以上が移住者みたいだ。行くことで、自分らしさとはなにかについて自分自身を見つめてみたい。
また、東川の文化や価値観に触れると、「拡張」よりも「収斂」「洗練」という言葉がしっくりくる。その土地・環境の強みを生かした文化・風土を形成している。それはデンマークなどの北欧にも共通した考え方であり、領地を拡大して吸収するのではなく、自国の強み・良さをちゃんと見つめたうえでいかしていく、内なるパワーを感じる。
人もほんとうは外ばかり見るのではなく、内を見なければいけないと思わせる、そんな本。 -
Posted by ブクログ
東川町には「3つの“ない”はない」という指針がある。
1)予算がない
2)前例がない
3)他でやってない
この3つの「ない」を言ってはいけないとしているのが東川町役場である──。
東川スタイル。それはライフスタイルを定義する町。『文化』を町おこしの起爆剤にした町、東川。
何度か訪れた事がありますが、町の景観が本当に素敵。自然豊かで、フォトジェニック。さすが、『写真文化首都』と言ったところでしょうか。
そんな東側の変遷を余す事なく、生き字引である町民の方々の言葉で記されている本書。
“文化で町おこしをするためには、町民から20年担保をとるべき。”
文化で町おこしをする道のりの長さと、そのオリジナルとしての血の濃さ。
あの素晴らしい町に、また遊びに行きたいなと感じさせてもらえた本でした。
・
・
・
・
・
"ライフスタイルのまち"として全国的な注目を集める
北海道・東川町の全貌に迫る初めての本!
休業日は「平日のどこか」、ランチしか営業しないお店、子どもがふつうにいる職場──。
ライフスタイルに合わせた無理のない働き方、徹底した仕事の質へのこだわり、丁寧な暮らし方が共感を呼び、全国的な注目を集める人口8000人のまち、北海道・東川町。
人口減少時代にもかかわらず、定住者が過去20年で約14%増加しています。
本書では、多様な人びとが影響しあい、共創しあいながら、「東川らしさ」を追求するライフスタイルと、その背景にある長年にわたる まちづくりの取り組みを解説。
これからの「まち・ひと・しごと」のヒントを探ります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレCSV(creating shared value)の概念を、各企業の活動例も豊富に掲載することで(OnePanassonicもありました!)より分かり易く噛み砕いて解説したもの。
人間とは「人の間」と書く。人と人との間にある繋ぎ目に様々な困りごと≒ビジネスチャンスは眠る。この困りごとを、いかに「自分事化」し「能動的」に埋めにいけるか。その能動的な働きかけにより、様々な立場の人を巻き込み(みんなごとか)、活動を拡大発展させ社会へのインパクトをつける(世の中ごとか)。様々なステークホルダーとの「つながり・ネットワーク」を機能させ、共に価値を創造し、生み出された価値を「循環する仕組み」まで創ることが重要。といったお話。
フェリシモの会社公認の部活動から社員から主体性を引き出し、価値を生む取組がとくに印象深かったな。
・ヒトモノカネジョウホウ+ソーシャル。ソーシャルは5つめの経営資源と捉えるべし
・ソーシャルキャピタルはストックできない。良いフローの中で、周り、巡るもの。だからこそ循環の仕組み作りまでデザインが必用。
・人材が集まるだけでは進まない。そこに切羽詰まった課題がないと、人はそう簡単には動かない。
・今ある会社の姿は、過去に誰かが描いた集合体でしかない。未来は常に1人1人の心の中にある。未来はいつも自分たちがこうありたいということからはじまる。
・未来の会社に向けて、個々の社員が持っている「いいな」をかたちにするための役割を果たすのが部活。
・名刺の裏面を各自の活動を自由に記載できるようにする。
・がんばっている人が近くにいるいて、一緒にがんばろうと思うことを感染動機という。
・社員への浸透したか否かは、親から教えのように「心に染みている」状態になっているかと定義する。
・会社とは社員に「働く幸せ」を提供する場である。
・チームとは、異質な人間がある目標を実現するために熱意をもって助け合う組織であり、単なる人の集まりであるグループとは違う。
・ -
Posted by ブクログ
北海道にある東川町の魅力を現地の人の取材やグラビアなどで余すことなく紹介したガイドブック。
大自然と共存し、地下水を活かしたうどんやパンといった食べ物や木を使った家具など都会にはない魅力があると感じました。
グラビアが多く東川町の魅力を存分に感じることができました。
仕事と生活が一体となった暮らしが浸透しており、子どもと一緒に職場に居たりなど現代社会で問題となっていることへのハードルの低さが移住者を集めている一因ではないかと感じました。
また、現地での生産物を地産地消していることや定休日を設けないお店や営業スタイルなど妥協なきものを提供する姿勢も感じました。
写真の町として発展させようと約30年前にスタートし、今では写真甲子園が開催されたりと自治体の努力も感じました。
そのなかでも町外から株主を募る取り組みはかなり興味深いものでした。
財政難で消滅する都市がある中で他の例を見ない柔軟性がありながらも地域にあるものを活かして自治体と地域コミュニティが一体となってそれぞれのライフスタイルを叶えていく姿は21世紀型の地方創生のひとつであると感じました。