村井幸三のレビュー一覧

  • お坊さんが困る仏教の話

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    釈迦の教えを学んだ人ならば誰もが、今の日本の仏教のあり方との整合性について素朴な疑問を持つ訳であるが、そこのところを、仏教史もおさえながら、簡潔かつ丁寧に説明してくれている。その際、「戒名」「葬儀」「成仏」といった事柄に焦点をあてて語ることで、常に今の仏教への問いに立ち返ることができるような説明になっている。こうした本は、ありそうでなかなかなかったように思う。また、最終節「私の提案」で、これからの日本の仏教のあり方として、「人々によかったと言われる葬式仏教に徹すべくハラを括ること」をお坊さんに求めているが、これがそれまでの説明を背景として語られることで、説得力をもって響いてくる。それだけに残念

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    2015年07月20日
  • お坊さんが隠すお寺の話

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    お寺さんはお金に困っていないという決めつけがあった私には、衝撃的でした。歴史的な政治的背景や世間の終活への考え方の移り変わり。
    お坊さんも大変だなと思うと、お寺への意識が変わりました。

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    2017年11月22日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    戒名に焦点を当てて、歴史を振り返っている。仏教の大まかな流れに触れることができ、仏教の理解の一助になると感じた。

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    2013年03月22日
  • お坊さんが隠すお寺の話

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    何故か知ってるつもりになっていた仏教…。
    実際は全然知らないよ私!と自分の無知を教えてもらった気持ち。
    知ってる人にとっては当たり前の話ばかりなんだろうけど、如何せん初心者なので本当に勉強になった。
    戒名料は高いなと感じるけど、仏様に弟子入りする心付けだと思えば確かに高くない…。しかしそんなこと露ほども考えずに葬式を上げている日本人が大半ですよね?
    もっと勉強してから自分のお墓、お葬式をどうするか決めたい。
    村井さんが本当に仏教が好きなのだと伝わって来るのもこの本の良いところだと思う。

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    2013年03月14日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    葬式や仏教のしきたりで何となく行っていること、お坊さんには聞きづらいことが飄々と書いてあり、読んでいて心地いい。しかし、簡単にだけでなく、各宗派での捉え方や、仏教の基本原理も触れているので初心者でなくても、読み応えはある。

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    2011年11月14日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    一般目線で書かれた仏教入門書とお寺との付き合い方などのあれこれ。
    非常に文章が読みやすく、著者がしっかりと勉強して理解したことを
    親切に書いているのがわかる。
    お寺の現状、戒名の是非、仏陀の仏教と大乗仏教の違いなどは、
    知識がなくてもひととおりのことがわかるだろう。

    ただ1点。この本は誰に向けたのだろうか。
    ・仏教のことを知りたい一般人
    ・戒名のことを知りたい人
    ・これからを担う仏教関係者
    本の中では、この3者に向けてのメッセージが混在しているため、
    読者のなかには「こんなこと言われても…」と
    戸惑いを感じる人もいるかもしれない(余計なお世話か)。

    ともあれ、自分は興味深く読めた。

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    2011年08月15日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    なかなか難しい。仏教を理解するのはまだまだ先だなぁ。「成仏」=「死ぬこと」ではないということがわかった。あと、キリスト教とかイスラム教の本も読んでみたくなった。

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    2018年10月11日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    一口に仏教と言っても諸宗あるわけで、本書は正に仏教の解体新書入門編といったところ。

    本書では、あの世はあるのか、戒名って何であるの、葬式っていつから始まったのか、お経の意味はなどなど、いつの間にやら習慣だからとしか知らない人々にも非常に分かりやすく解説されている。

    元来、仏教は釈迦が始めたものである。
    釈迦仏教から大乗小乗仏教なるものがある。
    カトリックからプロテスタント、ピューリタンみたいなものね。

    で、釈迦仏教にはあの世って考えはなく、現世での解脱が目的だったが、釈迦の死後、弟子達がいい具合に解釈して、教義なりを作っていったわけだ。
    で、今現在読まれているお経も、本来お釈迦さんが言葉

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    2016年11月10日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    日本の仏教って釈迦仏教はおろか中国発祥の大乗仏教としても同じくくりに入れちゃいけないぐらい独特で変ですよ、とひたすら皮肉る本。

    お布施の額で戒名の良さが変わるとか、もう滑稽すぎて目も当てられないし、今のようにツッコミどころが多いままだと日本のお坊さんに未来は無いと警告する。

    仏教伝来以降、なぜこれほどまでに日本の仏教が独自の進化をしてきたのかざっくりと理解できた。全体的にざっくりとし過ぎていてちょっと危なかっしい気もした。

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    2016年05月06日
  • お坊さんが隠すお寺の話

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    日本には、全部で7万余りのお寺があるそうですが、そのうち2割の1万5千寺が住職のいない空き寺になっているそうです。

    このような状況に、なぜなってしまったのか、本書では事細かに書かれています。
    (内容は割愛します。)

    そんな中、著者の主張は、
    「率直なところ現代社会の連帯感はきわめて浅く薄いと思います。その繋ぎ手となって自由の世界に導いてくれるのが僧たる方の役割ではないでしょうか。」(p.177)

    「自由の世界」と言われると、怪しげな印象を持たれがちですが、人々の交流の場として、お寺をどうにか活用出来ないか、考えて見たいです。

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    2013年09月08日
  • お坊さんが隠すお寺の話

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    よく話題になる、戒名料の話が分かりやすいんじゃないでしょうか。

    クリスチャンの知人が戒名の料金を批判してましたが、
    事の経緯を読んでみて、
    そういう事情なら、まあええか、
    というのが半分。

    高いな、というのが半分。

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    2015年02月01日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    最近は仏教ブームということで、まじめに仏教に取り組む大衆向けの本がたくさん出版されているが、もとを辿れば、この本がベストセラーになったことから大きな流れが始まっていると思う。この本は、一言でいえば葬式仏教を批判する本なんだけど、その批判の論拠は、断片的な事象をただ並べているだけで、仏教思想史に対する深い洞察に基づいて書かれた形跡が感じられないので、内容はちょっと危なっかしい。というか、わざと下世話な感じの本に仕上げているフシがあり、哲学的に深入りしないのも作戦のうちかな。まあ、大衆の共感を得るにはもってこいのセンセーショナルな内容であることには間違いない。

    日本独自の葬式仏教を支える「死ねば

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    2011年11月14日
  • お坊さんが困る仏教の話

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    [ 内容 ]
    釈迦仏教は葬儀と無関係。
    大乗仏教は釈迦仏教にあらず。
    各種の儀礼は道教と儒教からの拝借。
    お経は葬儀用に書かれたものではない。
    中国で創作されたお経も少なくない。
    往生と成仏は異なる。
    死後戒名は江戸幕府の押し付け。
    永代供養は「永代」ではない。
    仏教界にも「勝ち組」と「負け組」がある。
    …お寺やお坊さんにとって都合の悪い話にも遠慮なく触れ、仏教の基本と歴史をわかりやすく解説する。

    [ 目次 ]
    第1章 人は死んでどうなるの(そもそも「戒」とは 従来の死生観が通用しなくなってきた ほか)
    第2章 仏教がやって来た(祖霊まします我が山河 宗教心の源にあるもの ほか)
    第3章 大

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    2011年05月21日
  • お坊さんが隠すお寺の話

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    タイトルからはちょっと不真面目な本の印象があるが、現代のお寺が抱える問題を説いた真面目な本。菩提寺の話、戒名の話、何故寺と葬儀が結びついたのかとか、なかなか面白かった。でも、自分て常識が無いなとも。天皇家って明治までは仏教だったんですね。知らなかった。

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    2010年12月17日
  • お坊さんが隠すお寺の話

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    「エッセイ」と言いたくなるくらい、軽い読み物。ビジネスとしての仏教に関心のある者からしたら当たり前のこと、わかりきったことばかりだが、そうでない一般人が読むなら、手頃な読み物としてお薦めできる。

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    2010年04月06日