竹鶴政孝のレビュー一覧
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ウイスキーと私
by 竹鶴政孝
学校でも理科は得意だった
ウイスキーのつくり方をごく簡単にいうと、まず大麦に水分を与える。大麦は水を吸うと、まるまると太り、芽と根を出してみずみずしい精気をあたりいっぱいに発散させる。 約一週間で発芽をとめ、乾燥塔内でピート(Peat・草炭)の煙にいぶされる。ピートの煙は床に刻まれた細いすきまを通り、麦の一粒一粒のシンのそこにまで移り香をしみこませる。 麦はピートの移り香を吸い、ウイスキー独特の香りを早くもここで身につける。 ピートで十分に乾燥した麦を粉にし、湯水を加えて 攪拌 すると、ジアスターゼ(Diastase)の作用によって、でん粉が -
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NHKの連ドラ『マッサン』に影響されて、ウイスキーなど嗜みだした馬鹿者である。ドラマ自体はずば抜けて面白いわけではないが、モデルとなったニッカの竹鶴政孝とサントリーの鳥井信治郎の航跡はちょっと調べてみても面白い。ドラマは一部事実に基づき、一部は作り話になっている。
ドラマでマッサンがウイスキーをはじめて飲んで、そのうまさに惚れ込む場面があるが、ウイスキーのようなクセの強い嗜好品は何度も味わって慣れないと旨さがわからないものではないかと思う。竹鶴は実際どうやってウイスキーに目覚めたのだろう。
本書は日経に連載した「私の履歴書」を1972年にニッカが非売品として書籍化したものの復刻版である -
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NHK朝の連ドラのモデル、まっさんこと竹鶴政孝氏の自伝である。日経新聞の私の履歴書を本にまとめ直したものの要で、語り口は淡々としているものの日本のウイスキー黎明期を描き興味深く読める本である。
非常に努力をしその功績大ではあるにもかかわらず傲ることもなく全ては周りの人のおかげとするところは、この時代の人ならではでしょうか。
連ドラではあくまでもモデルと言うことで事実とは違うことはたくさんあるのでしょうが、やはり、あれドラマとはちょっと違うねえというところは随所にある。巻末寄稿文のお孫さんの話ではこの本の内容自体が事実と違うとことがいくつかあるようで、あえて慮るところがあり脚色している部分もあ -
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10月からの朝ドラがおもしろく購入。テレビは最初回想シーンが交互に入り少しみずらかったが、やはり泉ピン子の木魚ぽくぽく場面でこりゃおもしろいとなった。大阪の酒店の娘の意地悪場面も定番? なにか内助の功的描き方が強調されすぎてる気もするが、そこはテレビ、この竹鶴氏の自伝はテレビ以上におもしろい。いろいろ関連本が出てるがこれは昭和47年2月にニッカウヰスキーが発行した私家版の改定復刻版。日本経済新聞の「私の履歴書」を私家版として出したものなので、きっちり31回分、各回小見出し付き。実際の連載日は47年2月より少し前のことだろう。連載月日は記載が無いのでこの本ではよくわからない。
この本で竹鶴氏は -
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NHK連続テレビ小説「マッサン」のモデル・竹鶴政孝のユーモアとダンディズムあふれる伝説的自伝。
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。復刊にあたり、歌手・谷村新司の特別寄稿を収載。(親本は1972年刊、改訂復刻2014年)
・ウイスキーと私(竹鶴政孝)
・註
・竹鶴コラム
・随想(星野直樹、野田卯一)
・巻末寄稿(矢島裕紀彦、谷村新司 -
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日本にウイスキーを根付かせた人、竹鶴政孝。
もともとは、40年くらい前に書かれた本なのかな。
ニッカウヰスキーの創業者でもあり、山崎の生みの親でもある。ジャパニーズウイスキーの今があるのも、竹鶴さんのおかげということか。
この本の中で、フランス人は食事の楽しみ方がとてもうまく、日本人はせかせか食べていて、食事を楽しんでいないというようなことが書かれていた。
その通りだなと思いながら読んでいたけれど、効率を求めるあまりに、普段の生活の中でお酒を含む食事をないがしろにしているなと感じた。
もっと、作ってくれた人に敬意をもって食事をいただこうと思った。