瀧井宏臣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2012年2月、東京都新宿区市ヶ谷加賀町二丁目から人骨が掘り出された。埋まっていた層から明治時代以降のものかな、もっと近年で殺人事件だったら大変だなあ…、ところが調査の結果、なんと縄文時代のものではないか!
都心のど真ん中のこの地域は、江戸時代には武家屋敷が建っていて江戸時代の遺物は多く出てきていた。そして木造の武家屋敷を建てるには地面をあまり深く掘ることがない。そのため人骨がそのまま保存されていたようだ。
出てきたのは10体の人骨。
各専門家チームが調査を行う。
この本では、それぞれの専門家がそれぞれの調査方法を行っていく過程、その専門家たちがなぜその仕事についたのかも書かれていく。
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Posted by ブクログ
「2012年11月、東京都新宿区市谷加賀町2丁目で、大量の縄文人骨が出土しました。東京のどまん中で、びっくり!」
との紹介文。
小中学生向けの本かな、と思います。
マンションを建設するための発掘調査で、10体の東京縄文人の人骨が見つかります。
その中の一人、約5000年前の縄文人を“復顔”するのです。
その人は発掘時の様子から、ムラのリーダーと考えられ、40代の男性で、身長161.2センチと推定。
まず、バラバラの骨のピースをジグソーパズルのように組み合わせ、頭蓋骨を復元します。
その頭蓋骨からレプリカを作り、“復顔アーティスト”なる人が、生きていた頃の顔を作り出すのです。
写真付きでそ -
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Posted by ブクログ
縄文時代の遺跡は東日本に多いらしい。二〇一二年に東京都新宿区のマンション建設現場で発見されたたくさんの人骨が縄文人のものとわかり、縄文人の暮らしについてさまざまな新しいことがわかったり、復顔といって、頭蓋骨から顔の模型を復元するプロジェクトがなされたりした様子を、児童向けにまとめた本。
大人の私もワクワクしながら読んだ。いいなと思ったのは、このプロジェクトに関わるいろんな専門家や企業について、さりげなく詳しく紹介されていること。もともと土木工事の会社だったが、建設現場の遺跡発掘調査専門になった会社があることなど知らなかったし、発掘された頭蓋骨を立体パズルのように組み立てて復元する作業のベテ -
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