天田城介のレビュー一覧

  • 老い衰えゆくことの発見

    Posted by ブクログ

    老いとケアをめぐって、ほぼどの頁にも鋭い切り込みが見られる。そこはきわめて政治的な場だったのだ。ミクロとマクロをつなぐ記述が見事。しかし、見事などと手放しで言ってられないほど、自分事であるのが老いとケアである。

    また、本書の真価を理解するためには、社会学が切り開いてきた地平を知っておくことが必要であろう。それはジェンダーであり、家族であり、国家であり、組織であり、施設化である。

    この本には答えはないかもしれないが、答えを出さねばならない切実な問いと、答えを出すための材料はふんだんにある。ヒントは自尊心を手なづけることに、あるのではないか。

    ・「できる私」の物差しこそが<老い衰えゆくこと>

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    2014年11月28日
  • 老い衰えゆくことの発見

    Posted by ブクログ

    できていたことができなくなる体、そしてこころも含めてどっちつかずの存在だと語る。老いは個人の事象でありながらも、高齢社会の多数派となった時、その存在の意味は社会的なものになる、いわば社会学として取り上げた時には・・こうなるというのは分かったし、規範化された社会的な老いからの俯瞰する姿を予測させてくれたのは意義あるが・・。
    老い衰えていくことを社会の軸として見ていくことの方向と回答はどうなのだろうか。

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    2011年12月18日