作品一覧

  • 老い衰えゆくことの発見
    4.5
    1巻1,584円 (税込)
    老い衰えてゆくなかで老人は、そして介護者はその事実とどう向き合うのか。複雑な感情に彩られた高齢者ケアの実像を家庭や介護施設の具体事例で描き、老いを柔らかく支える社会制度を介護の場から展望する。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

ユーザーレビュー

  • 老い衰えゆくことの発見

    Posted by ブクログ

    老いとケアをめぐって、ほぼどの頁にも鋭い切り込みが見られる。そこはきわめて政治的な場だったのだ。ミクロとマクロをつなぐ記述が見事。しかし、見事などと手放しで言ってられないほど、自分事であるのが老いとケアである。

    また、本書の真価を理解するためには、社会学が切り開いてきた地平を知っておくことが必要であろう。それはジェンダーであり、家族であり、国家であり、組織であり、施設化である。

    この本には答えはないかもしれないが、答えを出さねばならない切実な問いと、答えを出すための材料はふんだんにある。ヒントは自尊心を手なづけることに、あるのではないか。

    ・「できる私」の物差しこそが<老い衰えゆくこと>

    0
    2014年11月28日
  • 老い衰えゆくことの発見

    Posted by ブクログ

    できていたことができなくなる体、そしてこころも含めてどっちつかずの存在だと語る。老いは個人の事象でありながらも、高齢社会の多数派となった時、その存在の意味は社会的なものになる、いわば社会学として取り上げた時には・・こうなるというのは分かったし、規範化された社会的な老いからの俯瞰する姿を予測させてくれたのは意義あるが・・。
    老い衰えていくことを社会の軸として見ていくことの方向と回答はどうなのだろうか。

    0
    2011年12月18日

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