小倉弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文法書ではあくまで1項目に留まり、比較的ざっくりとしか説明されない冠詞についてだけで280ページ近く解説した本。
1〜4問の出題と解説が1ページずつにまとめられていて、自信を持って回答できたところは解説は読まなくてもいいかも。
似たようなケースを繰り返し問われるため、最高効率で冠詞の感覚を掴めるような構成になっていると思う。
個人的にpart1が一番つまらなくて、(事実英語がそう運用されているから仕方ないが)非常に主観的なイメージを形式的に当て嵌めるばかりの解説になっている。結果として全然腑に落ちない。結局個別の細かいルールについては覚えるしかないような気になるし、逆に言えばその程度の仔細は間違えても問題にならないと思っていいような気がする。この辺りはネイティブ言語学者でも統一見解はなさそうで、歴史的文化的習慣的にそう使われてきたから、以上の理由はなさそう。
本書で取り扱われるいくつかの例文に固執すると、あちこちで矛盾が生じるので、ある程度は割り切って覚えるか考えるしかないと気付かされる。また一意に定まらないケースも多い。
part2で言及された英文の情報構造、旧情報が先で新情報があとというのは目から鱗。There is構文の、実質的に意味がないthere is部分の正体。
既に諺でしか使われていない(日常的に使わない)表現も多数紹介されているが、本書の趣旨からすると不要だったように思う。かえって混乱させる。