岡崎哲二のレビュー一覧
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タイトル、分厚さからして、決して読みやすい本ではないものの、国を運営するとはどういうことかということを理解するための良書であった。
また同時に、国が借金をすることを声高に批判し、緊縮財政を叫ぶような政治家が、いかに見識がないのかということも、理解できた。
『赤い三日月』by黒木亮を読んでから、本...続きを読むPosted by ブクログ -
市場経済の生成は、自明のプロセスではない。新古典派経済学の外に置かれてきたテーマについての考察であります。技術革新、教育、資本の蓄積、人口の増加等は、成長そのものが顕在化したものであり、成長の原因でない。それは何なのか。江戸時代の株仲間の活動に何らかの機能があったのではないか、と。制度としての株仲間...続きを読むPosted by ブクログ
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江戸時代の市場経済に株仲間が果たした役割を新制度派、比較歴史分析の観点から明らかにしようという意欲的な 一冊。
株仲間というのは、座やギルドのような同業者集団。こうした集団が一定の力を得て、集団外の業者の取引を制限したりと、みずからの利益を守っていた。これは今でいうカルテルに近くて一見望ましいもので...続きを読むPosted by ブクログ