大宅壮一のレビュー一覧

  • 実録・天皇記

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    大宅壮一
    1900年大阪府生まれ。旧制の専門学校入学者検定試験(専検)に合格し旧制第三高等学校に進学。東京帝国大学文学部社会学科入学、在学中より健筆をふるう。第二次大戦後、時代の風潮を裁断する社会評論や人物評論で活躍。自ら“無思想人”を宣言し、明快な是々非々論で広く支持され、「一億総白痴化」「駅弁大学」「恐妻」などの流行語も数多く生み出した。1970年逝去。主な著作に『文学的戦術論』『日本の遺書』『世界の裏街道を行く』『「無思想人」宣言』『昭和怪物伝』『炎は流れる』など。


    皇室の一番大きな使命は、皇室そのものを存続させることである。その皇室の中核体をなしているのが天皇である。〝神

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    2024年01月11日
  • 実録・天皇記

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    天皇制についてのタブーや忌憚のない鋭い論評。本書の初版の昭和27年だからこそ執筆されただろう幻の天皇論。

    日本のマスコミ論やノンフィクションの話になると必ずこの名前にたどり着く評論家大宅壮一の作品。

    終戦直後、国体の護持だったり昭和天皇退位論だったり、そもそもの天皇制の廃止の意見まで出ていた頃。¨人間¨となった天皇。こんな時代だからこそ生まれた作品だろう。

    皇位継承について「血のリレー」と割り切った発想。皇位継承問題が近年騒がれているが、やはり宮家がなくては皇位が途絶えるのも時間の問題、左派はそれを狙っているようにも思えてくる。

    江戸幕府の始めであったり、マッカーサーのGHQ など、皇

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    2020年05月17日