『異邦人のロンドン』にこの本のことが言及されており、読んでみた。
戦争中の愚かで残忍な日本人の姿をイギリス人の元捕虜の方々に取材して回っている本。真摯さが胸を打つ。著者もあとがきで述べているように、戦争が人を残忍にするのだ、と思考に蓋をするのではなく、そのことに向き合う必要を感じた。なぜなら、私もあのような状況になったら残忍になる実感があるのだ。状況に流されず、人間性を保つことのできる人と、そうでない人の違いはなんだろうか?教育なのか、宗教的なバックボーンなのか。生まれ持った気質によるものなのか。