横田濱夫のレビュー一覧
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なんという素晴らしい本だろう。銀行マンが学校でも教えてくれないようなお金の基礎教育について綴った本書は、間違いなく私のお金の教科書になるであろう。わかりやすく、ためになる内容ばかりである。 すべて書ききれないのだが、とにかく深い内容である。表紙のポップさと本書の薄さからは想像ができないほど中身の詰まった本である。
特に気に入った箇所を抜粋する。
*人から物はもらわない。タダでくれると言われても近付かない。
*オマケはただではない。その分の代金が必ず商品の価格の中に含まれている。
*ほんとうにタダでくれるのは親兄弟だけ。他人が物をくれるという時は、裏になにか魂胆がある。
*その時はタダでも、必ず後から高いお金をとられる。
*いったん人からタダで物をもらうと、以降その人の頼みを断れなくなる。最後には自分がその人の子分にならざるを得なくなってしまう。
*食べ物をくれるという場合、時には毒が入っていて死ぬこともある。
「価値観は人によって違う。一人一人、宝物のモノサシが違う。 」
「ほとんどの商品は買った瞬間から価値が下がる。たまごっちやトレカの例でいうと、もうたまごっちは流行っていないので高値で買った人は後悔している。 」
「ファミレスで予算を与え、子どもに自由に選ばせよう 。またランクの異なるファミレスで、味とボリュームの違いなどに気付かせる。 」
「友達にはお金を貸さない。借りたかったら親に頼め。そのような友達から好かれる必要はない。 」
「仕事で忙しいからといって、お小遣いを与えない。不憫だと思う気持ちをはっきりと言葉で表現すべきである。「ママも辛くて、仕事中はいつもあなたの顔を思い浮かべながら働いているの。だからあなたも我慢して。放課後は、自分なりに工夫や努力をして、仲のいい友達や、楽しい遊びを見つけてね。昼間側にいなくても、ママはちゃんと離れたところで応援しているから。」
「家では1日十分でもいいから、親子共通の場を持つ。 」
「子どもにとってのお菓子は、ブランドもののバッグに相当する。子供が欲しいと言っても、すぐには買い与えない。自分が本当に欲しいのか、長い期間待たせて考えさせる。」 -
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ネタバレ横田濱夫さんと言えば、「はみ出し」シリーズで銀行員には有名な方ですな。横浜銀行の内部告発をされた方で。私も第二地方銀行に入行時、銀行の同期に「はみ出し」を貸すと見事帰ってこなくなりました。
そんな横田さん、最近は「はみ出し」シリーズの印税で投資家になり、執筆活動を継続されているそうです。それでこの著書が「思わずナットク 基礎から学ぶ 最新お金運用術」という書籍です。刊行は2001年ですが、十分今でも大変有用な著書ですので、皆さんに紹介したいと思います。
まず横田さんは「アメリカは投資先進国で、日本よりも投資家の運用が上手い」と言われているがそれは違う、と一蹴する。
なぜなら、それは僥倖だからである。2000年まで、株式市場は上昇の一途をたどったのだが、突然アメリカ株式相場が下落したというのだ。ナスダックでは5000ポイントが1500ポイントになった。
本当に「金持ち父さんが、貧乏父さんになってしまった」のだという。そこへきて、あの同時多発テロである。本書ではその打撃は「精神的にも経済的にも、はかりしれません。」と述べられている。
次に良い借金と悪い借金を比較対象しています。
良い借金:将来の収入を生む借金、金利の低い借金(5%以下)、あとあとハッピーな気分が長く続く借金
悪い借金:遊ぶための借金、金利の高い借金(5%以上)、ハッピーな気分がその時限りの借金
横田さんは言う。「世の中、貸し渋りというが、それはあくまで「企業」に対する場合です。「個人」の場合は、むしろ今ほどお金を借りやすい時代はない。(なぜなら個人ローンは金利がべらぼうに高いから)あらゆる場面場面で、はたしてこれが「良い借金なのか?」「悪い借金なのか?」を常に自問自答する必要があるという。
それと節約に「お父さんの昼食代」を例に挙げている。千円くらいの昼食を摂ると、お父さんが頑張る→収入が増える→家族みんながハッピーになれ、お金も貯まる、ということで逆もまた真なりだそうです。したがって昼食代の節約は本末転倒だとのことだそうです。
次に投資の三原則として「分散投資」、「長期投資」、「継続投資」を挙げています。
まず分散投資とは、一つの金融機関に預けるのではなく(ペイオフも考慮して)、特定の金融機関、カテゴリーや商品に集中させないことだそうだ。
例えば、一部を株式投資に、一部を債券投資に、一部を銀行預金に、一部を不動産にと運用対象をバラけておくことである。これで株が下がっても、債券が上がるといったリスクの回避が出来るからだ。
次に長期投資とは、長い目で投資をすることです。景気にはもともと山と谷があり、それらは通常数年から十年前後はかかるので、(短期で売買するのではなく)長期間資産を保有して儲ける、ということです。
最後は継続投資です。これはどんな金融資産を買うのにも、一時期にドサッと買うのではなく、毎期ちょっとずつかっていくという投資手段です。例えば、金でも投資信託でも毎月一定額を、銀行口座から自動引き落としで、積み立てていく、という方法です。
相場物の商品には、もともと大きな波が存在します。安値で仕込めば儲かるに決まっていますが、これはプロでも至難の業だそうです。
したがって、毎月少しづつ買うことにより、相場の変動リスクを回避できることになり、大儲けは出来ない代わりに、着実に相場全体の上昇メリットを、長期的には享受できるとのことだそうだ。
とここまで書いたが、この本は投資の本質を突いた本であり、経済雑誌や証券アナリストがいかに当てにならないか、書いた本である。「証券会社に騙されちゃってさ~」って方は是非読んでほしい。目から鱗が落ちること請け合いです。
横田さん、いい本ですね~「はみ出し」の時から随分と苦労はされてきたと思いますが、立派な「物書きさん」ですね。ぜひ一家に一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「はみ出し」シリーズで有名な横田濱夫さん。この本は何故「はみ出し」シリーズを出すことになったのか、またどれだけ素人が本を出版することが大変で、それをクリアするのにはどうすればいいのか、横田さんの本質に近づける大変良著なのだ。
まず、横田さんは不良債権になることが分かってたのに、融資を実行した支店長に反抗して左遷され、閑職に追いやられた。彼は時間が有り余ることもあってか、暴露本の執筆を思い立つ。
原稿は書き上げ、30社くらいにいきなり郵便で送ったのだ。もちろん、何のリアクションもなし。たまりかねた横田さん、出版社に電話する。すると電話口で「ウチは依頼した方しか原稿は受け付けておりません。文学賞に応募してください」と冷たく言われたそう。
暴露本の出版社からも断られ、最終的に横田さんは「コネがないと無理かも」と思いつき、大学時代のゼミの同級生に頼む。彼はいわゆる取次という出版社と書店の中間の会社で働いていたのだ。
「俺本出したいんだけど、どこにも断られちゃってさ~困ってるんだよ」といきなり電話をかけたにも関わらず、彼は「面白そうじゃん。俺が出版社を当たってやるよ」とのポジティブな回答が返ってきた。
しかし、それからが長かった。半年以上音沙汰無し。横田さんも半分諦めていたところ、とつぜん彼から「おいっ、あの原稿出してくれる出版社見つかったぞ」という電話があった。
原因は、その二週間前、富士銀行(現・みずほ銀行)の暴露本を上記とは異なる出版社が出したところ、好評で重版が追いつかなかったそうだ。つまり二匹目のドジョウという構図だ。
知っている人は知っているだろうが、「はみ出し」シリーズはベストセラー。大野も読んだが腹がよじれるほど笑った。「港の見える丘銀行(注:横浜銀行の事を著書ではこう表現していた)スゲーぜ」って。大野は当時、銀行員一年目だった。
しかし銀行側も黙っていない。姑息な仕返しをしたのだ。再び左遷。即ち「事務管理部 公営資金課」に回される。この仕事は競輪競馬場で現金を回収したり、運んだりする仕事だが、仕事内容が死ぬほどキツイ。
一袋20キロもある、現金の詰まった麻袋を一日何百枚と担いで運ぶ仕事だった。同僚は職安から派遣された、日雇い労働者。おまけにレースは週末にあるから、休みは不規則。横田さん失職を余儀なくされたそうだ。
そこから横田さんの文筆業が始まるのだが、現在、彼は元エース銀行員という性質も手伝ってか印税で得た資金で投資家になり悠々自適の生活を送っているとのことだ。そんな横田さんから、本を出版する時のアドバイスを抽出する。
まず一番いいのが誰かに紹介してもらうことだそうだ。それも出来るだけ編集部の人間を直接知ってる人に頼むことという。
そんなコネがない人は、「当たって砕けろ」で出版社に電話をかけまくるしかない。それもやり方があるそうだ。まず簡単に名字だけ「○○と申しますが」という。交換のおねえちゃんから「どちらの○○様でしょうか?」と聞かれたら「フリーの○○です」と業界関係者と思わせることだそうだ。
その次に「それじゃ、原稿を送ってくれ」と言われても絶対郵送はダメだそうだ。そこは「それでは直接お持ちいたしますので」と切り返さないといけない。でも会ってくれるのは二十件に一件ぐらいなんだそう。
完成した原稿には必ず「梗概」を添えなければならない。「梗概」とは、簡単に言うと「要約」のこと。これはあらすじを四百字詰め用紙一枚にまとめたものなのだ。これは文学賞とかでも必ず提出が求められているものだそう。なぜなら基本的に相手は原稿なんか読みたくないから、それを覆すのにはマストだそうだ。また腕のいい編集者だと、この梗概を見ただけで大体の作者の才能が分かるとのことだ。
エッセイやビジネスものだったら、もう一つテクニックがある。仮に一冊分原稿ができたとしても、最初は五十枚とか百枚とか、最初は軽めの分量を出す。
すると向こうも「ま、このくらいの分量なら読んでやってもいいか。。。」となる可能性も高まるとのことだ。
と、ここまで書いたが本書は、本を出版するノウハウが横田さんの実証例をもとに書かれている。本を出版したい方は是非読んでほしい。あ、言っとくけど銀行員の方「倍返しだ」といって暴露本なんて書いたら、則失職ですよ。 -
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ネタバレ『自分自身が経営者だと思わなきゃ。家計は小さくても、ひとつの独立した経営主体。社長である自分がいかにその出納をコントロールするか』
あとがきの上記の言葉が一番心に残った。
本書は、対話形式で進む軽めの本だが、内容はどれも実用的で、
「よし、節約してみよう」という気にさせてくれる良書だ。
分かりやすいものは、素晴らしい。
分かりやすいものは、人を行動的に、情熱的にさせる。
以下、心に残ったものを列挙していく。
・やっていること自体は、ムダを省いて、その分をやりたいことに回すだけ。
・何事も、明るく楽しくやるというのは自分で発見することだ。人に言われるのではなく、自分で見つけて応用することが大事。自分で工夫するのは楽しい。
・尽くそうが、会社は自分を裏切る。その時、いかにわが身を守るか。ひとつは、働く能力を身につける事。専門性を高め、スキルを高め、転職可能な自分の売りになる能力を身につける。そのためには、勉強しなくちゃいけない。もうひとつは、経済的な防衛。つまり、節約、環境に対応する力。
・電気料金の契約アンペア料に注意。
・結局、節約というのは「自分でひと手間かけること」なのだ。
・ダメです。食事は絶対に楽しくしなければ。
・ファミレスに三回行くお金で、ちゃんとした料理を一回食べるべきだ。
・昼食代、弁当は基本で、最低でもおにぎりかペットボトルお茶を持参。
・何を買うにしても、考えてから買う。レシートは冷蔵庫に張って管理。
・整理の基本はゴミ出し。出来る人の机はいつも整理整頓されている。
・世の中は使い捨てが多すぎる。絞れない雑巾をさらに絞れ。
・要領の良し悪しの問題は、段取りの良し悪しだ。
・シンプルに暮らせば、身の回りがよく見えてくる。
・出すところには出して、抑える所は抑えるのが肝要。
・20代後半には、300~400万円の貯蓄はあって当然。
以上,たくさんの示唆をくれた良書だった。 -
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「明るい節約生活」4
著者 横田濱夫、丸山晴美
出版 角川文庫
p63より引用
“やっていること自体は、ムダな事を省いて、
省いた分をやりたいことに回すというだけです。”
元銀行員と元コンビニ店長のコンビによる、
節約に関する対談集。
具体的な節約の方法についてから著者による節約レシピ等、
楽しく節約する工夫が盛り沢山です。
上記の引用は、
著者の一人の節約についての一言。
自分が将来何をしたいのか、
そのためにいくら必要なのか等はっきりとした目的、
自分の目指す物を知ることが節約の第一歩なのかもしれません。
巻末のレシピが予想以上に充実しているので、
著者の節約における食事の重要さを訴える気持ちが、
ひしひしと伝わってきます。
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Posted by ブクログ
●貯蓄せずに今を楽しもうという人は、そのツケを将来に先延ばししている。目先の生活を優先し、苦痛を後回しにしている
●悪い借金=遊ぶための借金。金利の高い借金(5%以上)。ハッピー気分がその時限りの借金
●会社から渡される給与明細の鵜呑みは禁物。社員も自分が社長と思うべき
●投資の王道、三原則=①分散投資 ②継続投資 ③長期投資
●ある程度長いスパンで投資しないと大きな波に乗れない
●債権の価格は株価と逆行性あり。株価が下がれば債権の価格は上がる
●大多数の人と同じことをやっても儲からない。人と違ったことをやってこそ儲かる
●不況時は金利、株価が下がり債権価格が上がるので株は買い。好況時は金利、株価は上がり債権価格が下がるので債権が買い
●年収500万円の人は、なにはともあれ本業の仕事を頑張って600万円、700万円にすることを考える
●株式投資の心得
①証券会社の言うことを聞かない
②マスコミや統計数字を信用しない
③マネー雑誌を真に受けない
④他人の言うことに耳を貸さない
★病気をしたら全てパー。無病息災に勝る運用なし
●リスク商品への投資=100からその人の年齢をマイナスした割合 ・・・ 40歳ではハイリスク商品とローリスク商品の比率は6対4
★転職したら収入4割減が常識
★日本人は職業に対する認識が甘い。自分で戦い、勝ち取ろうとする姿勢がまったく欠けている
★資金の種類
①流動性資金:当面の生活費やいざというときにいつでも下ろせる・・・生活費2か月分(40万円)
②使途予定資金:先々個別に使う予定が決まっている・・・生活費4か月分(80万円)
③確実性資金:手堅く確保し増やしたい・・・金融資産から①と②を引いた残額の6割
④利殖性資金:多少のリスクありでも大きく増やしたい・・・・金融資産から①と②を引いた残額の4割
●ポートフォリオ集中リスク・・・分散して取引する
●デフレ時は預貯金、債権OK、株や不動産、借金は×。インフレ時は株、不動産、借金はOK、預貯金は×、債権は△
●ポートフォリオ:どのような商品を、どのような割合で組み合わせ、全体として上手に運用するか、という意味