昴のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これから伸びそうな漫画家だな、そう、しみじみと、だが、ハッキリと感じさせてくれた
幻想感と現実感、その二つが混ざったストーリーのバランスはとても好ましい
さすがに、まだまだ、粗が目立つので、端的に「癒される」とは言えないが、それでも、心の片隅で堅くなっている澱は柔らかくなるだろう
主役の圭太の、オブラートに包んだ言い方をするなら“淡い厭世観”、ストレートな表現をするなら“ガキっぽい逆恨み”が露わな姿勢はリアルで、彼の周囲に対する苛立ちが自分のそれのように理解でき、無自覚ゆえのSOSが混じった、か細い泣き声が聞こえる人は、ヒロインの花音と関わっていく事で、彼が好い方向に成長と変化していくのを見て