矢田明子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレコミュニティナースとは、
「コミュティナーシング」がもととなっている言葉です。
「地域看護」と訳されることもあり、
国やエリアにより活動を象徴する
実践内容はさまざまのようです。
本書での活動定義を抜粋すると、
・制度にとらわれず医療の専門性を活かす。
・町に出て自由で多様なケアを実践。
・元気なうちから住民と知り合い、健康と安心を一緒に作る。
内容的には、
よく聞かれる保健師との違い。
~医療領域以外の人たち共に幅広い活動ができる、などのメリット。
既に地域にある生活動線の中に入ること。
~きっかけとして対象者の動線にのっかり、日常的な接点をとり、そして関係性を築く。
など、 -
Posted by ブクログ
ネタバレご本人の講演(?)を聞かせてもらい、お話も面白かったのですが、本も面白かったのでレビューという形でご紹介。
本に対して、面白かったと言うと語弊があるかもしれません。
医療・高齢化・ソーシャル・地域コミュニティというキーワードに該当する、自分の中のモヤモヤを刺激する課題がたくさん含まれていて、自分の思考が揺さぶられる一冊です。
「あー!それな!」って思うところも、
「うーん、それなぁ…。」って思うところも。
一日で一気読みできてしまう本なので、ぜひ医療・看護・介護、特に地方創生なんかをやっている人には、コンセプトの一つとして取り入れてもらいたいのがコミュニティナースの概念です。
普段から当該 -
Posted by ブクログ
人の健康に貢献する機関というかエリアが、従来の医療機関中心のあり方から、地域社会に広がっている。
そして、人の健康に貢献する主体も、医療従事者から自分自身および地域の助け合いに広がっている。
そういう変化は、少子高齢化によってそうならざるを得ないからそう変化しているという背景は多分にあると思うけど、そんな後ろ向きな捉え方ではなくて、前向きに捉えて楽しく地域のつながりを再構築する取り組みに、大いに刺激をもらいました。
医療とか健康とかの難しいことに限らず「自分にできること、したいことに、楽しく取り組む」を持ち寄って、お互いを支え合う。そういう社会をつくる輪に、自分も加わりたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
日本におけるコミュニティナースのはしりになった矢田明子さんが、コミュニティナースという営みに辿り着くまでと、日本各地での実践事例が載っている。
印象的だったことの一つは、「保健師と何が違うの?」という質問に対して、現在の違いも述べつつ、昔は保健師がコミュニティナース的に幅広く地域に関わっていたが、介護保険の変化などがあり縦割り的になっていって、カバーできる範囲が狭まったという話があったこと。介護保険の導入は、措置から契約という、介護の大きな流れ、受益者から利用者という変化がありそれによって制度がわかりやすくなった、と捉えていたが、制度がカチッとせずに自治体の予算内で柔軟にやっていたからこそそう