礼節は主観的・文化的なもので、人を不快にさせないことは意外と難しい。この御時世で声高には謂い難いが性別や年代、人種でも違う。ましてや信仰次第でもある。そうした前提のもと客観的かつ指針として自分の礼節度合いを測るのに適した本であろう。
本書で述べられる25の礼節の原則は日本人に馴染み深いもので目次を読めば済んでしまう気もする。逆に「『おもてなし』という名のお節介は控える」なんかは加えたほうがいいかもしれない。個人的には『個人的なことを質問しない』をついついしてしまいがちなので、自分の礼節チェックができる本だ。