そらみみ工房のレビュー一覧

  • そらみみ植物園

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    自ら動くことができない植物が、昆虫や動物の力を使って繁殖活動をするのが面白い。
    特に興味を惹かれたのが、その名も「ライオンゴロシ」
    かぎ爪のような形をしていて、ライオンの体毛に引っ掛り、
    最終的には上顎と下顎を縫い合わせるように食い込む。
    ライオンは獲物を食べることができずに飢え死にし、その死肉を肥料に繁殖するらしい。
    種の存続を企む植物の遺伝子、恐るべし。

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    2014年10月30日
  • そらみみ植物園

    Posted by ブクログ

    動物や昆虫に関する素人が気軽に読んで面白いはいっぱいあるんだけど、植物はなかなかないので、貴重な本だと思う。
    学者はどうしても分類とか植生とかを書いてしまうけど、変な植物とそれに関して自分が思ったことしか書いていない。
    非常にシンプルで、学問的な価値は殆どないが、面白いから、まあいいか。
    著者の絵も味があって悪くないが、やっぱり写真で見たかった、という気がする。

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    2014年10月12日
  • そらみみ植物園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    プラントハンターという職業があるんだ〜、世界にはいろんな植物があるもんだねぇ〜とひたすら感心してしまいました。西畠さんの文章が面白くて。

    ボルネオ島の「アリノスダマ」(P14)の世にも恐ろしい無数のアリのエピソードにはゾワゾワ気持ち悪さを感じ、アフリカのサバンナの「ライオンゴロシ」(P28)は強靱な鉤爪を持っていて、口に突き刺さると、上あごと下あごが縫い合わさるように食い込んでいき、百獣の王ライオンをも餓死させてしまうという果実があることに恐れおののき・・・。

    「イラっとする植物」の章が特にお気に入りです。「ケセランパサラン(P30)」を”村山富市元首相の眉毛くらいの長さの白い毛に覆われた

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    2013年10月09日