そらみみ工房のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界で二番目に尻に似ている多肉植物、
自殺するヤシ、
史上初の経済バブル崩壊を招いた球根、
自ら温室になった高山植物、
羊に一日100回も交尾させた媚薬草。。。
世界中にいるさまざまな植物を、
その裏側にあるいちいちおもしろい物語とともに
図録で紹介。
植物を愛するすべての人と、
植物に興味のないすべての人へ。
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テレビでこの人が世界中の植物を紹介してて、
それがめっさ面白くて興味を持ってこの本に辿り着いた。
厳密に言えば、最新の本が出てるねんけど、
口コミを見ると、1つ前のこの本の方が面白いと聞いたので、先 -
Posted by ブクログ
ネタバレ植物はむやみに国内に持ち込むことはできない。植物防疫法の規定により植物検疫が実施されているからだ。おそらく本書で紹介した植物は、ほとんどが海外に生息する珍しい植物で、国内で見ることは難しい植物ではなかろうか。
そんな不思議な植物たちを、武蔵野美術大学の差絵と無敵なコメントで楽しませてくれる。植物に対する深い愛が感じられ心地よい。ゆるい感じのエッセイではあるが、東日本大震災後の活動や環境問題、プラントハンターとしての志も力強く書かれていて、奥が深い。
以前、書店の「最強の恋愛小説!」のコメントに吸い寄せられ、三浦しをんの「きみはポラリス」を購入したことがある。その短編小説に「森を歩く」という -
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ネタバレプラントハンターの著者が、私たちの知らない植物について語ってくれる本。
植物の詳細情報が掲載されているわけではないが、著者の植物愛あふれるコメントが面白い。
おそるべき才能をもったタラヨウ(ハガキノキ)
秘境の植物リュウケツジュ
根も水も土もなく生きていられるマジで!?な植物トックリラン
名前が残念なアアソウカイ
などなど、植物の未知の世界をのぞき見ることができる。
私が衝撃を受けたのは、
果実の鉤爪が上顎と下顎を縫い合わせるように食い込み、ライオンを飢え死にさせてしまうライオンゴロシ
魔草だと思っていたが実在するマンドレイク
あるひ突然、全身全霊で花を咲かせ、種をつけ、死んでいく自殺ヤシ -
Posted by ブクログ
植物園というとちょっと地味な場所を想像していないだろうか?
なんか木がいっぱいあってよくわかんないし、暑いし.....
ちがーう!!
某公共放送(色々言われているがちゃんと受信料を払っている。教育テレビは良質!海外ドラマも面白い)で放送中の「植物男子ベランダー」でも紹介されていたリュウケツジュ。
切ると真っ赤な樹液が!!!
カバも赤い汗を流す、と言われているが、ちょっとしたホラーでもあり、神秘的でもある。
こんなのが日本の街路樹だったら、警察や消防は大変だろう.......。
レインボーユーカリやアエアエ。
木肌といえば茶色、なんてピカソが聞いたら激怒しそうな先入観を見事に打ち破ってくれ -
Posted by ブクログ
プランツハンター、西畠清順さんの最新作。
西畠さんの書いた本は初めて読みましたが、本当に心から植物を愛しているのが伝わってくる素敵な一冊でした。
世界中にある、思わずひとに話したくなるような性格や見た目の、本当にひとりひとりが人間のように思えてくるほど個性的な植物と、その植物に対する西畠さんの軽快なコメントがバランスよく、とても読みやすかった。
何かを学んだりする難しい植物辞典ではなく、空想のフィクションでもない、読んでいて楽しくなる新しい植物図鑑でした。
なにかに夢中になっているひと、熱狂しているひとのストーリーはすごくわくわくして、惹きつけられて、そしてちょっとだけ悔しい。
自分の大切な誰