西畠清順のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プランツハンター、西畠清順さんの最新作。
西畠さんの書いた本は初めて読みましたが、本当に心から植物を愛しているのが伝わってくる素敵な一冊でした。
世界中にある、思わずひとに話したくなるような性格や見た目の、本当にひとりひとりが人間のように思えてくるほど個性的な植物と、その植物に対する西畠さんの軽快なコメントがバランスよく、とても読みやすかった。
何かを学んだりする難しい植物辞典ではなく、空想のフィクションでもない、読んでいて楽しくなる新しい植物図鑑でした。
なにかに夢中になっているひと、熱狂しているひとのストーリーはすごくわくわくして、惹きつけられて、そしてちょっとだけ悔しい。
自分の大切な誰 -
Posted by ブクログ
ネタバレプラントハンターという職業があるんだ〜、世界にはいろんな植物があるもんだねぇ〜とひたすら感心してしまいました。西畠さんの文章が面白くて。
ボルネオ島の「アリノスダマ」(P14)の世にも恐ろしい無数のアリのエピソードにはゾワゾワ気持ち悪さを感じ、アフリカのサバンナの「ライオンゴロシ」(P28)は強靱な鉤爪を持っていて、口に突き刺さると、上あごと下あごが縫い合わさるように食い込んでいき、百獣の王ライオンをも餓死させてしまうという果実があることに恐れおののき・・・。
「イラっとする植物」の章が特にお気に入りです。「ケセランパサラン(P30)」を”村山富市元首相の眉毛くらいの長さの白い毛に覆われた