川戸貴史のレビュー一覧

  • 戦国大名の経済学
    戦国時代でも下部構造としての経済が上部構造の政治に影響を与えていたんだな。応仁の乱も下降気味の経済で縮小するパイを奪い合う競争の激化によるものと捉えることもできそう。大航海時代が日本の経済に、ひいては政治史に大きな影響を与えていたこともわかった。大名の財源、貫高性が革新的だったが銭不足から石高性の米...続きを読む
  • 新説戦乱の日本史
    日本の歴史
    教科書にまとめたものは綺麗に繕ったもの。
    しかし纏まるまでには幾つもの見解と事実があった。

    古すぎて調べようがないこともある。
    こうだと決めつけてかかる人。こうだったら良いとばかりに美談にする人。
    それで現在の歴史知識が出来上がっている。

    この本には当時は調べきれなかったことや、新し...続きを読む
  • 戦国大名の経済学
    何故戦国時代に貨幣経済になってまた米が使われる様になったとか時代の背景を含めて書いてある。作者の言う様に信長の場合天才というより現実的に手を打っていった(ミスって放置してるのもあるけど)のが要因とか説得力があるし、戦争に1回幾らかかるとか鐚一文の由来とか読んでいて楽しかった。
    あとがきにもあるけど参...続きを読む
  • 新説戦乱の日本史
    近年通説の見直しが進む戦乱について各時代毎の著者が最新の研究状況を解説する内容。疎い分野については新鮮で面白い。特に航空レーザ測量を用いた関ヶ原合戦の西軍布陣検討は興味深かった。
  • 新説戦乱の日本史
    いろいろな時代の戦乱について最新の考え方が示されている。史実の背景や理由に関しては必ずしも真実が分かっているわけではなく、新しい事実や考え方によって、進化するものであることを学んだ。
  • 戦国大名の経済学
    著者の先生は存じ上げないが、貨幣経済史のご専門とか。戦国時代における大名たちの領国経営については類書も多いのでさほど目新しい記述はなかったように思うが、ところどころ最新の研究成果も盛り込まれていて、興味深い部分も多かった。とくに第7章「混乱する銭の経済—織田信長上洛以前の貨幣」と第8章「銭から米へー...続きを読む
  • 戦国大名の経済学
    お金は大事だ。最近の研究を反映したこういうのっておもしろいわよね。まあ日本史で「撰り銭」みたいなのおぼえさせられた理由がわかる、というよりこういう解説してもらわないとそういうのの重要性がわからない。
  • 戦国大名の経済学
    貫高制から石高制への移行について、学生時代の時にはモヤモヤしてたが、この本を読んでとても腹落ちした。
  • 新説戦乱の日本史
    各時代の戦乱に対する今までの通説と新たな研究成果による新説等を取り上げ検討しています。
    巻末には各戦乱をより深く知るためのブックガイドがあり親切。