本作、統計学を初めて学ぶ社会人向けに、実務で使える知識を平易に解説した本という建付け。難解な数式を避け（ちょいちょい出るけど）、データの読み方やグラフ作成、平均値や標準偏差の意味など、ビジネスに直結する内容を中心に構成されています。なお、統計学が苦手な人でもとっつきやすく、すぐに活用できる力が身につく、というのがAIの受け売り。
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通読した後に感じました。帯の『中学レベルの数学でマスターできる！』とありますが、ちょっと誇張かなあと。
印象としては高校数学を一通りにでも真面目に取り組んだ方には良い復習になろうかと思います。そうでは無い人は途中で分からなくなる気がします。
そして中途半端に高校数学を投げ出した私は、現に第二部で躓いたのでした。
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で、本書は三部構成で、一部は「十を調べて一を導く」、二部は「一を調べて十を知る」、最後の三部は「さまざまなリスクを測る」となっています。
一部は平均、分散、相関、回帰など、データの分布など中学レベルでもわかると思います。ヒストグラムなど、数Ⅰで出てくるような内容もちらほら。
データ群の傾向、特徴などを導く見方を勉強します。
証券アナリストの学習をする方はこの程度は軽く分かっていないと試験はおぼつかないと思います。
二部は統計的推測、正規分布、不偏分散など、一部のデータの傾向から、データ全体（物理的に調べられない総量でも）の概要を推察し、またその推察の外れる確率なども把握する方法です。
なお、私はここの途中で理解が追い付かなくなりました。
別途高校数学をスタディサプリで復習していますが、数Ⅰ数Aを終えたくらいだと、このあたりの理解はおぼつかなかったです。
三部はこれらの具体的な応用についてで、ベイズ推計、保険商品の設計、統計を用いた意思決定などについて易しく優しく書かれています。これらは理論の細部が分からずとも、ここまである程度理解して読み進めてこれれば、何とか分かると思います。
私はこの意思決定のところは仕事に使えそうだなあと思いましたが、もう少し賢くなれたら深堀りしてみたいと思った次第です。
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ということで統計の入門書でした。
正直言うと、時間がある方はじっくり教科書や動画教材で攻めたほうがよいと思いました。何しろ文字で急に数式とか出てくるとやっぱり少したじろぎます。
私はスタディサプリの山内先生の動画でもう少し勉強してから戻って来たいと思います。
