ひらいたかこのレビュー一覧
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小学校の国語教科書(光村図書出版)3年生に紹介されている本。
小学5年生のまひるは、二人の弟の面倒を見るしっかり者。ある日お父さんの会社呼ばれて「亡くなった前会長が管理していた『木かげ美術館』の館長になって欲しい」と言われる。なんでも前会長が遺言で「館長は10歳以下」と言い残していて、大人が美術館に入るとおばけにいたずらされるらしい。
まひるが木かげ美術館に行くと、絵や彫刻の中身が勝手に出歩いているではないか!
だが面倒見と度胸の良いまひるにはおばけたちなんて怖くない。美術品たちからも「館長」と認められるようになる。
だが木かげ美術館は取り壊しが決まっていた。このままではおばけたちの美術品 -
Posted by ブクログ
本書は、2017年発売の、『おばけ美術館シリーズ』5作目となり、明らかな完結の表記こそ無いものの、実は6年以上経過した現在においても、続編は発売されておらず、「もしかしたらこれで…」といった感もあるが、また会えることを願って気長に待とうと思う。
小学五年生の女の子「まひる」館長と、美術品のおばけたちが楽しく大活躍する、このシリーズは、柏葉幸子さんの作品の中では、おそらくライトな部類に入り、ちょうど、まひると同年代の子どもたちが楽しむのに最も適した内容だと思うのだが、それでも、柏葉さんならではの考えさせる内容もしっかり入っていて、大人が読んでもハッとさせられる部分があるのは、やはり凄いと思う。 -
Posted by ブクログ
小五の「木影(こかげ)まひる」は、弟の仲間内から、「守のねえちゃん、こっわーい!」と恐れられている、元気な女の子である。
今回、父親の務める会社の社長の母である、「木影小夜」の遺言にあった、「亡きあとの館長には『十歳以下の女の子』」という条件によって、「木かげ美術館」の館長になった、まひる。
しかし、その美術館は、有名なそれとは異なり、あくまで個人的なものであったり、様々な苦難を経てやって来た、いわゆる一流とは呼ばれない作品たちばかりであった。
『一流の美術品はそうじゃな。じゃが、われらはな。三流、いや、この美術館をはなれたらガラクタあつかいじゃな』
『でも、ガラクタだって木かげ美術館