麻枝光一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「旅先でドラッグを楽しもうとする者は、政治と宗教に細心の注意をはらっておかねばならない。どちらも『カネ』では済まないからだ」と書いてあるように、著者は政治や宗教に詳しい。私にとってドラッグの情報も新鮮だが、アジア・中近東の政治や宗教事情も同じくらい新鮮で楽しかった。
また、自慢したいファッションな奴ほど尻尾をつかまれてすぐ逮捕されると書いていたが、著者の文章にはつまらない自分語りや誇示がなく、読みやすい。
好きな文章
・しばらくそうしていると、僕の脳みその前頭葉が、紅葉しはじめた。
・アユタヤに限らず、遺跡にはマリファナがよくあう。
・不安も恐怖も感じない、まるで母の子宮のぬくもりのなかに漂っているような、けだるい気分が続いた。僕とヘロイン以外に、何もなかった。
・峠に降り立って、今、自分はアレクサンダーや玄奘が踏んだ地面を踏んでいるのかもしれないと思うと、アジアの歴史の深さが靴の底から染みこんでくるような気がした。
・世界を旅する貧乏旅行者の間で、よく次のようなフレーズがささやかれる。「歴史のアジア、冒険のアフリカ、金の北米、神秘の南米、女のヨーロッパ」。
アユタヤ遺跡でマリファナを吸う話が一番印象的だった。「のんびりと煙を吐いていると千年前にタイム・トリップして、当時生きていた人々が隣に座っているような錯覚に陥る」という表現にはゾクゾクした。旅行の移動中にこの本を読んでいたというのもあり、今すぐに吸いたいという衝動に駆られた。
最近、大人になっていく自分自身をひしひしと感じている。それと同時に凝固していく自分に怯えている。固定化した意識を揺さぶり、無意識の部分を解放する体験が私にも必要だ。 -
Posted by ブクログ
上海への電車の中で会った日本人にもらった
なんとも危ういタイトルの本。
その日本人がマリファナ愛用者ってわけではないんだけど。
著者が実際に体験した事をまとめた旅行記で
上巻はアジア・中近東編、下巻は南北アメリカ編になってます。
学生時代の韓国旅行でマリファナの味を知った彼は
卒業後の旅先でも行く先々でマリファナやそれに順ずるものを求め
時には逮捕の危険に直面しながらマリファナに彩られた旅行をしていくというストーリー。
年代がちょっと古いけど
普通の旅行記のように各国で感じた事や考えた事に関する記述もあって
なかなかおもしろいです。
タイトルからもわかるとおり、彼はマリファナ肯定派。
中毒性のあるタバコやアルコールよりよっぽど安全だろうという事。
大麻に含まれている成分に中毒性がないとしても
そこに存在する快感それ自体がおそらく中毒を越えるほど
繰り返して体験したいものなんだろうし
(作中の著者のマリファナに対する執着心を見るとそう思う)
裏社会の資金源になるケースが多いだろうから
避けたほうがいいと思うけど。