藤井司のレビュー一覧

  • 死体入門
    死体に遭遇し続ける人達でさえ「死」の理解はできなあい。"死という現象の入り口に立っているにすぎない、生きている人間が死体を考える場合結局は「入門」者でしかない"という考えからこの本のタイトルは「死体入門」になったらしい。確かに言われてみれば。篤志献体など初めて知るお話も盛りだくさんで興味深かったです
  • 死体入門
    人間の「死体」を歴史資料などを用いて、解説していくマニアックな本。リアルな死体が掲載されているわけではないのでご安心を。死体についての腐敗プロセスなど純粋に知識として楽しめたと思う。
  • 死体入門
    法医学に関する新書。
    普段の生活では見ることの無い分野だけに、おすすめ。

    教科書ではなく、あくまで雑学本。学生時代に法医学の講義を受けたことはあるけど、それを色々と思い出した。

    欄外のコラムもエスプリが効いている。
  • 死体入門
    私が、死体や死という現象に興味を持ってから読んだ本の中で1番面白く、とてもためになる本でした。
    上野正彦の『死体の教科書』や『死体は語る』などの本も読みましたが、これらは死因などが詳しく書かれていました。
    それに対し『死体入門』は死体そのもののことが詳しく書かれており、人は死んだら(その肉体は)どう...続きを読む
  • 死体入門
    本のページ数の割りには広く、そして、浅く。「入門」の名前にふさわしい良書。ただし先に法医学の入門などを読んでしまっていると、かなりもの足りず、雑学本と感じてしまうかも。九相詩絵巻がカラーで入ってる。面白い。
  • 死体入門
    ・死や死体について本の厚さ以上に内容がとても濃い。
    ・死体⇒腐敗⇒骨(あるいはミイラ)になるまでの過程で何が起きているか、わかりやすく書かれている。
    ・古今東西の死体に関するトピック豊富
  • 死体入門
    必ず訪れるのに、誰にも理解できないもの、死とはそういうものですね。体験した時には本人は死んでて、他人に伝えることはできないから。藤井司 著「死体入門」、2011.2発行。さっと一読しました。死ねば血流は止まり、体は硬直。ということは、生きてるときは、血流の循環、体の柔軟性が大事なんだなと今さらながら...続きを読む
  • 死体入門
     死体となると、葬儀くらいでしかみたことはありません。死体の表情なんかは穏やかだったのですが、顔の血色についてはやっぱり生きている人とは違う印象を受けて、「この人はもう生きていないんだな」ということを感じた覚えがあります。

     この本は全体的に法医学観点から死や死体について書かれています。医学的な死...続きを読む
  • 死体入門
     国内では数少ない法医学者の一人が書き下ろした、死生学と死体学の入門書。生々しい遺体の写真や図版はないので、そういうのがダメな人でも、まあ安心して読める、はずだ。

     人は必ず死ぬ。自然死や病死であれば、変化が生じる前に然るべき手順を踏んで荼毘に付す。事件現場ではブルーシートで現場を隠す。そうした職...続きを読む
  • 死体入門
    死体関連は法医学者の上野正彦氏の本を愛読しているが発売当初から気になっていたので読んでみた。つい先日、父が生死の境を彷徨ったという事と私が居ないはずの父の姿と足音を聞いたという謎の体験もあり、読む決心がついた感じである。死体を図で説明したり、骸骨で出来たオブジェ(という表現で良いのかは謎だが)やミイ...続きを読む
  • 死体入門
    絵図や注釈が丁寧でとても分かりやすく読みやすい。
    ただ、自分にとっては雑学的な知識以上の何かを得ることはできなかった。
  • 死体入門
    最近海外ドラマを見てると、警察ものなら必ず死体解剖してるので、ちょっと知識を付けたくて読んだ。欄外の注釈がいちいち面白くて筆者は面白い人間なんだろう、と想像した。
  • 死体入門
    法医学者の筆者が死体について解説する。九相詩絵巻を用いて死んでからの白骨化するまでの過程(豚の腐敗実験写真付き!)、ミイラの作り方と歴史、法医学の成り立ちなど。

    そういや、海堂尊の螺鈿迷宮は法医学の話だったっけ?この筆者も訴えていたが、法医学人口の低下が問題になっている様です。