西田公昭のレビュー一覧
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内容紹介
振り込め詐欺から各種の悪徳商法まで、だましの手口はますます巧妙を極め、
進化しています。なぜ人は簡単にだまされてしまうのでしょうか。
手口を追いかけるだけでは、ダメです。その裏ではたらく心理のトリックにまで迫らないと……。
豊富な実例を取りあげながら、だます側とだまされる側の実際のやりとりを再現しつつ、
さまざまな「だましの構造」に通ずる「心の法則」をやさしく説いていきます。
●後悔回避 何気なくとった自分の行動を正当化する
●保有効果 自分のモノになると、2倍高い評価をする
●返報性 他人の好意にはお返ししなくてはいけないと思う
●ハロー効果 1つ、2つの特徴で、全体を見誤る
●希 -
Posted by ブクログ
「みんなの」とタイトルにもあるように、
見やすく、わかりやすく作られている。
カバーのない冊子のような軽い本で、
14のケースが詳しい解説と4コママンガでさくさく読める。
詐欺手口の紹介の後は「対策」マニュアルだけあって、
だまされた後どうすればいいのか、4つの対策も紹介されている
(気が利いている)。万人に役立つ本だろうな。
なんかこう病院の待合室とか、理髪店の本棚とかに
おかれてあるところを想像するとしっくりくる。
受刑中の罪状で一番多いのは詐欺だそうだから、
多人数でいるときにこの本があると盛り上がりそうだ。
この西田さん、「はじめに」のプロフィールを読むと
心理学部教授やら博士やらいろ -
Posted by ブクログ
様々な手口を紹介してくれている本。手口だけでなく、その背後に潜む心理的傾向を解説してくれている。コラムで関連する心理学用語を解説してくれているのも価値がある。結局、お金に話が行ったら危険ということであろう。
以下注目点
・気持ちにコントラストをつけると、人の不安や恐怖は増大する。
・先行投資をどぶに捨てたくない
・相手に指示されたことは、無視する。
・科学を信じている人と宗教を信じている人は、さほど変わらない。
・物事を批判的に受け止めて、立ち止まって精査すること。
・間違いなく儲かる。
・先物商品は、機関投資家などのギャンブラーたちの取引で決まる。
・マルチ=ネットワーク商法
・相手がい -
Posted by ブクログ
様々な詐欺の手口を傾向と対策など詳しく記されており、今後いろいろ参考になりそうだし、実際自分が似たような手口を見聞きしたりした内容も盛り込まれていた。その上で、その詐欺のテクニックが人間の心理にいかに作用させて入り込んでくるのかについての社会心理学的見地から説明がなされているので、非常に役に立つ。詐欺の手練手管は洗練されていく。いたちごっこかもしれないが、少なくとも人間が持つ心理は古今東西変わらないものであるし、個人が持つ欲と言う面が詐欺にとっては格好の餌であることも変わらない。そういった普遍的な常套手段に通底するテクニックをあらかじめ心得ておくことは非常に大切だ。まずは自分を疑うことから始め
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
振り込め詐欺―なぜテレビでこれだけ報じているのにだまされてしまうのでしょうか。
ほとんどの人は「知っていた」のにだまされたのです。
ただ、知っているだけではダメです。
その裏の「心の法則」を知らないと、カモにされます。
たとえばウソの話で恐怖心をあおり、身内を装った泣き声で家族愛を引き出す、巧妙な手口で仕掛けてきます。
振り込め詐欺から各種の悪徳商法まで、豊富な実例を知る心理学者が、だましのトリックを明快に解読します。
とっさのときにも役立つ「対処法」付き。
[ 目次 ]
序章 振り込め詐欺の手口を知る
1章 自信過剰がはまる罠
2章 心の状態につけ込む
3章 リアリティの落と -
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人は線引きしたがる生き物である。
集団に属すると楽になる。
差別が安心感wおもたらす
人は道徳心があって合理的である、とは19世紀の人間観。
ビリーフとは、自分が正しいと信じていること。
権威付けがあると信じやすい。
キャッチセールス=返品OKにする
デート商法=ドアインザフェイス、返報性のルール。最初に高いものを勧めて、あとで安いものを売る。
プラシーボ効果。多数者効果。
カルト集団は、孤独にさせる。
疑り深いタイプが一番危ない。一人だと説得されやすい。誠実な人ほど騙されやすい。確証バイアスが働く
戦前の価値観が崩壊=学生運動へ。
団塊世代の屈折=全共闘世代の屈折
バブル世代の軽薄