米山伸郎のレビュー一覧
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フロイト、メンデルスゾーン、フォン・ノイマン、、人口に比し異常に高いノーベル賞受賞者率、ハイテク産業での存在感、起業率、、、イスラエルすごい!!その秘密は、同じ移民国家であるアメリカとの深いつながり、アメリカンドリームを目指した移民たちとは違ってそもそもの国家の生存をかけているということ、開拓者魂で失敗を恐れない、既存のルールやユダヤ教の教えの解釈まで疑問を持ち議論をしまくる、軍のスーパーエリート教育、、
もうすごすぎて読んでるとモチベーション上がる。私も、、今の環境に甘んじず、自分を求めて動いてもいいのだろうか。もっと既存のルールに疑問を持ったり、既存の価値観に縛られない問題解決能力を身につ -
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【イスラエル国内はもとより,世界中のユダヤ人がネットワークで繋がり,助け合う。目標はただ1つ,「生存」。そのために,イスラエルは「知」を結集してきたのである】(文中より引用)
紛争や宗教といった側面から捉えられることの多いイスラエル。そんな同国が有するハイテクや先端科学といった優れた知の側面に光を当てた作品です。著者は、三井物産のワシントンDC事務局長等を歴任した米山伸郎。
イスラエルが有する様々な知的優位性を的確かつ端的に記しています。基本的に褒め一辺倒の作品なので少し割引く必要もあるかと思いますが、それにしても同国の持つポテンシャルの大きさを考える上で大変参考になる一冊でした。
本書 -
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イスラエルと言えば先端技術というのは知る人ぞ知ること。イスラエルのそういった側面が何に支えられているのかを解説しているこの本。キーワードは、移民活用、教育、徴兵制、横の連帯意識、起業精神あたり。イスラエルは人口国家だけに最初はとても少なかった人口を移民政策によってどんどん取り込んだ。とはいえ、皆ユダヤ人であり、ユダヤ教徒ではあるんだけど。ロシア移民が入ることで大分人口が増えたようだ。そして、ユダヤ教教育に依る歴史への理解と、横の連帯。徴兵制によってできる人脈と、独自の教育体系が起業精神を育んでいると。そんなユダヤ人と日本人が組めば大きなメリットになるのではと説く。とりあえずイスラエルが単なるア
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著者の米山伸郎氏は、長年三井物産に勤務し、現在、日本の中小企業の海外展開を支援するコンサルティング会社&商社の代表を務めるビジネスマン。
本書は、近年世界のビジネス界で急激に存在感を増しているイスラエルについて、その急成長の背景を分析し、更に、日本との協働のヒントを探ったものである。
私は、1年ほど前に、エルサレムとヨルダン川西岸のパレスチナを1週間ほど一人で旅したが、そのときの自分にとってのキーワードは、3宗教の聖地エルサレム、パレスチナ問題、ホロコーストを経験したユダヤ人の3つであり、「イスラエルのビジネス・産業」は全くと言っていいほど視野に入っていなかった。ところが、最近立て続けに、仕事 -
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イスラエルの強みと日本の現状を比較し、日本はイスラエルに学ぶところがたくさんあると。
内容は繰り返しが多く、半分のボリュームで十分である。
共通点は資源がないこと。昔、小学校か中学校で、加工貿易という言葉をならった。資源を輸入し、付加価値をつけて輸出する。イスラエルは、加工することがない(メーカーが少ない)ので、知識(頭脳)で付加価値をつけて輸出しているといえる。
しかし、この本には書いていないが、国民のすべてが「知」で仕事ができる脳力を持っていることはないだろうし、国を維持していくには肉体労働をする人も必要になる。その点にもう少し踏み込んでくれるとよいと感じた。
イスラエルは、回りすべてが敵 -
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イスラエルの最終目的は「生存」であり高い起業力とイノベーション力の背景には、
・「ユダヤ人特有の自由な議論を尊重する文化と教育」
・「移民」
・「軍」
・「アメリカ中枢への刺さりこみ」
がある。
資源は「人間」のため多くの移民を受け入れ、ソリューションを考え出す自主自立の精神を教育方針とする。既存の価値観をも疑問視できる知的執着によりイノベーションが生じる。
若いうちの兵役で才能と自立心を養うが、「生存」が一番なので「個」のエゴを上回る「大義」に尽くす大切さを身につける。
「0から1」を生み出すイスラエルと「1から100」を育てる日本、似ているようで異なるからこその協働もある。
総人口の増や