清水研のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
死について向き合えた本。
先日時期外れのコロナにかかり、重症化したことで自分の死を感じた。床に伏せており、どれだけ健康で普通の毎日が大切なことかがわかった。
がん患者さんに向き合い、心のケアを行なっている筆者。
死が迫る患者さんとのやりとりや、そこから感じた、生き方について書かれている。
日本人のほぼ八割ちかくががんで亡くなっている現実。
私自身、死というものを遠ざけてきた感じはある。
作中に書かれていたが、どこか死を暗く、黒いものとして、考えることを避けてきた。
それは、自分の死、家族の死、親の死、など、考えたくないことだが、全ての人が死ぬということ。
どこか錯覚してずっと生きられると勘違いをしてしまう。
患者さんとのやりとりから、
死を受け入れることは耐え難いことだが、死に向き合って毎日を大切に生きていく患者さんの言葉の数々。
毎日健康に普通に生きていけていることに感謝して、生きていく。
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匿名
ネタバレ 購入済み重い
内容が内容だけに初めから重い。
誰でもガンになる可能性がある。
その種類によって、確率を減らせるガンもあるが、あくまで減らせるだけで0にはならない。
いつ死ぬかなんて分からない。
それを思い知らせてくるから読んで辛い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ基本的には今までいろいろ読んできた心理学の本に書いてある内容ではあったけど、がん患者の方たちのお話や、また清水先生ご自身のミドルエイジクライシスの経験談が、具体的な事例として印象深く心に残った。
ただ、清水先生は「成長を続けるという幻想を手放す」とおっしゃるけれど、私は「人生後半を豊かに生きるための新しい生き方を見つける」ことも広い意味で成長と考えてよいのではないかと思った。成長のベクトルが変わるだけで、人生後半が失う一辺倒だけでは決してないと思う。安易な「人生100年時代」には私も違和感を持っていたけど、でもミドルエイジクライシスの対処方法として「幻想を手放す」と言われるのはさびしい感じがするし、結局は「want」の自分に目覚めることを目指していく、そしてそれは毎日を豊かに生きるという明るい目標であるわけなのだから、もう少し明るいトーンで説明していただいてもよかったのではと思った。 -
Posted by ブクログ
結果的には読んで良かった本になりました.特にストーリー5の「診察室から」は,何度も読み返したい名文だと思いました.そのわずか数ページのためだけでも,買って良かったと思います.
一般の方に単なる「感動ポルノ」と受け取られかねないな,と心配しながら読み始めましたが,各ストーリーの後ろに設けられている「診察室から」と,生い立ちまで1人の人生を深掘りする構成が見事に「抗感動ポルノ機構」として効いているなぁと言う事に,ストーリー3くらいで気がつきました.
何か…僕にも世の中の人の道標になる仕事ができたら良いのだけど…今はまだ,周囲から与えられる道標を辿って歩いている状態…さて,ここからどうやって歩いていこうかと,立ち止まる機会にもなりました. -
購入済み
人生で大切なことを教えてくれる
重病人でなく健康な人も読むべき本だと思います。「こうあるべき」を捨てて、自分の気の向くままに生きる…それができにくい日本社会ですが、海外の生き方にも目を向けて、広い視野で人生の選択肢を自分の意志で選んでいくことが大切なのかもしれません。
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Posted by ブクログ
「死」
誰もが生まれてから一度は考え想像したことのあるテーマだと思うけど、正面から向き合うことは自分もあまり無かったように思う。
人として生まれた以上、「死」という終わりは必ずくる。「死など怖いものか」と漫画やアニメの中のキャラクターたちが言うのはよく見るけれど、少なくとも自分の中では避けられない人生の終着地点として大きな恐怖の対象になっていると思う。
「死」というとても怖くて自分の心の奥底の暗闇の中にあるテーマと向き合うにはとてもエネルギーがいるけれど、この暗闇と向き合うことで自分の今の人生がより大きな光を放っていると感じることができる。
「死」と向き合うのは怖いことじゃない、とまでは言えないけど、死と向き合うことで自分たちの人生をどう輝かせることができるか、ということをより明確にイメージできるようになる。
そんなことを様々な人の体験を通して学ぶことができた、濃密な読書体験だったと思う。
昔から明確な夢もなく、なんとなくで生きてきた自分にこそとても響く本だった。
P.3
僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。 ーアンドレ・マルロー
P.188,189
「自分もいろんな人生の中で登場人物になっているんだろうな。チョイ役かもしれないし、時には重要な役割だったかもしれない。人間だから人を傷つけてしまったこともあっただろう。
そういう具合に、自分もいろんな人の気持ちの中で生きていて、僕のことを覚えてくれている人が、また誰かの心の中に生きる。
大切な人たちの想いを僕が受けて、次の人にそれを手渡している。そう考えると自分はちゃんと命をつなぐ役割を果たしたような気がするんだ」