大木トオルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作者、まだ若干二十歳すぎの頃の初の単行本です!
「チロリの物語」であると同時に、いじめられっ子の稔(みのり)の物語でもあるかと思います。
「棄てられた」「誰からも必要とされていない」「居場所がない」という感覚は自分も、そしてきっとみなさんも分かるかもしれません。
そんな頑なになった心を、「ワンちゃん達」と、共に歩んでいくなかで、ほぐして、「生きる」ということはどういうことなんだろうかと伝えてくれる優しい物語です。
作者は謙遜して、「私、絵下手だし」とは言っていますが、ワンちゃんたちの、哀しい目、あたたかい目が非常に印象的でした。
きっと、シン先生も、同じようなあたたかいま